『ハリーの災難』(1955年・アメリカ)
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原題:The Trouble with Harry
出演:ジョン・フォーサイス
シャーリー・マクレーン
エドマンド・グウェン
ミルドレッド・ナトウィック
ミルドレッド・ダンノック
ジェリー・メイザース
ロイヤル・ダノ
ドワイト・マーフィールド
パーカー・フェンネリー ほか
上映時間:1時間39分
【あらすじ】
紅葉で色づいたバーモント州の森で、おもちゃの銃で遊んでいた少年アーニーがハリーという男の死体を発見。禁猟地区にもかかわらずウサギを撃ちに来ていた元船長のアルバートは、ハリーの死体を見た瞬間、銃弾が誤って命中したと思い込む。その後も、ハリーに襲われてハイヒールで殴ったミス・グレイヴリーや、愛情を示さない夫ハリーを殴ったアーニーの母ジェニファーら、ハリーの死に心当たりのある人物が次々と現れる……。
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バーモント州の田舎町を舞台に、一人の死体をめぐって起こる騒動をスラップスティック調に描いたコミカルなサスペンス映画。原作はジャック・トレヴァー・ストーリーの1949年の同名小説。本作でデビューしたシャーリー・マクレーンの初々しい演技も見どころだ。
サスペンス映画の神様アルフレッド・ヒッチコック監督が「殺人こそ最大の喜劇」という自説を実証してみせたブラック・コメディの快作。冒頭、横たわる死体を足の裏から大写しでとらえたカメラアングルの妙によって、早くも不気味なおかしさが醸し出されるなど、今回もいたるところに遊び心がいっぱい。のどかな風景と死体のミスマッチ、いや、不思議とマッチしている感覚も面白い。
ジャンル:コメディ
個人的満足度:☆☆☆☆☆