『クルックリン』(1994年・アメリカ)
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原題:Crooklyn
監督:スパイク・リー
出演:アルフレ・ウッダード
デルロイ・リンドー
ゼルダ・ハリス
スパイク・リー
デヴィッド・パトリック・ケリー
フランシス・フォスター
ノーマン・マットロック
カールトン・ウィリアムス
シャリフ・ラシュド
クリス・ノウィングス
ツィーマック・ワシントン
ホセ・ズニーガ
イザイア・ワシントン
ジョーイ・スザンナ・リー
ヴォンディ・カーティス=ホール
マニー・ペレス
上映時間:1時間55分
【あらすじ】
1970年代のニューヨーク・ブルックリン。アフリカ系アメリカ人のカーマイケル一家は、両親と5人の子供の大所帯。しかし、大黒柱のウッディは音楽家だが、自分の音楽にこだわるあまり、曲はなかなか売れなかった。妻のキャロラインはそんな彼を軽蔑しながら、家計のために昼夜を問わず働き、なおかつ子供たちを育てている。そんな中、一人娘のトロイは夏休みを利用して、うるさい親兄弟と離れて、叔母さんの家で優雅なひとときを送ることに。これをきっかけに、彼女の心境にある変化が起きる……。
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社会的な問題作・話題作を作り続ける映画作家スパイク・リーが、ニューヨークはブルックリンで過ごした自らの少年時代を綴った自伝的ストーリー。リーの妹ジョーイの作った原案を、スパイク、ジョーイ、弟のサンキの3兄弟が共同で脚本化。1970年代のニューヨーク・ブルックリンに住む、アフリカ系アメリカ人一家の日常生活を通して、肌の色や貧富の差、そして時代をも超えた普遍的で飾りのない家族像をみずみずしく描いている。出演は『心のままに』のデルロイ・リンドー、『愛が微笑む時』のアルフレ・ウッダード、子役のゼルダ・ハリスら。
誇張のない、ありきたりの日常風景が物語の主軸を成し、ノスタルジーを誘う。また、カーティス・メイフィールド、アイザック・ヘイズ、スティーヴィー・ワンダー、ジェームス・ブラウンなど、全編に流れる1970年代のソウル・ミュージックも素晴らしい。
ジャンル:コメディ
個人的満足度:☆☆☆☆☆