『透明人間』(1933年・アメリカ)
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原題：The Invisible Man
監督：ジェイムズ・ホエール
出演：クロード・レインズ
グロリア・スチュアート
ウィリアム・ハリガン
ダドリー・ディッグス
フォレスター・ハーヴェイ
ウナ・オコナー
ヘンリー・トラヴァース
ドナルド・スチュアート
マール・トッテナム ほか
上映時間：1時間10分
【あらすじ】
野心に燃える若き科学者・グリフィンは同僚のケンプとともに、人体を透明にする新薬を開発する。しかし、薬の副作用によって彼は凶暴な殺人鬼へと変貌してしまう。殺人や暴行を繰り返すグリフィンは、モンスターとして町の人々に追い詰められていく……。
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H・G・ウェルズ原作「透明人間」の初の映画化。人体を透明化させることができる新薬を開発した男が、自らその実験台となるうちに副作用のため凶暴化していくさまが描かれる。この映画によって透明人間というキャラクターは、フランケンシュタインやドラキュラと並ぶ人気モンスターとして定着することになる。1930年代の映画の中で最も偉大なユニバーサル・ホラーの映画の1つに数えられており、透明人間のアイデアを使っておきながら、ウェルズの原作とはかけ離れたスピンオフが後に量産された。
"透明人間"の源流といえる作品で、巻いた包帯をほどいていくと顔がないという見事な特撮が衝撃的。世間から疎まれる異端者の悲哀が根底にあり、その結末には余韻が残る。
ジャンル：SF
個人的満足度：☆☆☆☆☆
