『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』(1990年・アメリカ)
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原題:Back to the Future Part III
監督:ロバート・ゼメキス
出演:マイケル・J・フォックス
クリストファー・ロイド
トーマス・F・ウィルソン
メアリー・スティーンバージェン
リー・トンプソン
エリザベス・シュー
ジェームズ・トールカン
マット・クラーク
パット・バトラム
ハリー・ケリー・ジュニア
ダブ・テイラー
クリストファー・ワイン
ショーン・サリバン
マイク・ワトソン
ヒュー・ギリン
ビル・マッキニー
バートン・ギリアム
リチャード・ダイサート
マーヴィン・J・マッキンタイア
ケイレブ・ヘンリー
ドノヴァン・スコット
フリー
ジェフリー・ウェイスマン
ウェンディ・ジョー・スパーバー
マーク・マクルーア
上映時間:1時間58分
【あらすじ】
不慮の事故が発生し、ドクの乗ったデロリアンが1955年から1885年の世界に飛ばされてしまう。その直後、マーティのもとに1885年のドクが出した手紙が届く。ドクの無事を知ったマーティだったが、ふとしたきっかけで70年前のドクは手紙を出した1週間後に死んでしまうことを知る。1955年のドクに協力を求めたマーティは、1885年にタイムスリップ。ドクを死の危機から救うが、デロリアンは故障。ガソリンもない時代にデロリアンを走らせるため、蒸気機関車を利用する手を思いつくが……。
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スピルバーグ総指揮、R・ゼメキス監督、M・J・フォックス主演による大ヒットSFコメディシリーズ3部作の完結編。前作『2』の目まぐるしい展開とはうって変わって、ほとんどが1885年の世界で繰り広げられる西部劇という作りが懐かしくも楽しい痛快作。
今回マーティは時間軸を一気に100年も戻り、西部開拓時代へ。名前を聞かれた彼が"クリント・イーストウッド"と名乗り、『荒野の用心棒』で見た方法を使って決闘に臨むなど、西部劇やマカロニ・ウエスタンに対するオマージュとパロディがぎっしり。前作・前々作にさかのぼって張られた伏線とドクのラブストーリー、マーティと宿敵ビフの決闘など、見どころ盛りだくさんのフィナーレとなっている。
ZZトップが主題歌「Doubleback」を提供し本編にも登場(1885年のフェスティバル会場のバンドマン役。ダンスのシーンで「オクラホマミキサー」、「いとしのクレメンタイン」を演奏する他、お馴染みのギター回しも披露)しているが、これはこの作品の大ファンである彼らの意向による。また、フェスティバルのシーン(時計台のカウントダウン後)で演奏されている曲は1876年に作られた自由の喊声(Battle Cry of Freedom)である。
ちなみに、2014年にアメリカで製作・公開された、セス・マクファーレン監督『荒野はつらいよ 〜アリゾナより愛をこめて〜』の劇中において、小屋の中でデロリアンを整備しているドク・ブラウンが主人公によって見つかる、というシーンが登場する。
ジャンル:コメディ
個人的満足度:☆☆☆☆☆