映画 #542『駅馬車』

 

駅馬車』(1939年・アメリカ)

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原題:Stagecoach

監督:ジョン・フォード

出演:ジョン・ウェイン
   クレア・トレヴァー
   トーマス・ミッチェル
   ジョージ・バンクロフト
   アンディ・ディバイン
   ルイーズ・プラット
   ジョン・キャラダイン
   ドナルド・ミーク
   バートン・チャーチル
   トム・タイラー
   ティム・ホルト
   コーネリアス・キーフ
   フローレンス・レイク
   ノラ・セシル
   ブレンダ・ファウラー
   ジャック・ペニック
   フランシス・フォード
   クリス・ピン・マーチン
   エルビラ・リオス
   デューク・R・リー
   ヴェスター・ペッグ
   ジョー・リクソン

上映時間:1時間39分

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【あらすじ】

1885年、アリゾナからニューメキシコへ向かう駅馬車に、騎兵隊の夫を訪ねる妊娠中の妻ルーシー(ルイーズ・プラット)、酒に目がない医者ブーン(トーマス・ミッチェル)、町を追放された酒場女ダラス(クレア・トレヴァー)などそれぞれに事情を抱えた男女8人が乗り合わせる。途中、お尋ね者のリンゴ・キッド(ジョン・ウェイン)も乗り込んだ駅馬車は次の町にたどり着くが、ルーシーの夫はインディアンに襲われたことにより負傷してしまい、遠くの町へ運ばれており……。

 

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アカデミー賞監督賞を4回受賞し、"映画の神"とも称される巨匠ジョン・フォード監督が監督を務めた西部劇。それぞれに事情を抱えた乗客9人を乗せ平原を疾走する1台の駅馬車を舞台に、インディアンの襲撃や無法者との決闘を盛り込みながら、乗客たちの織り成す人間模様を描き出す。主演は、『勇気ある追跡』でオスカーを受賞したハリウッドを代表するスターであるジョン・ウェイン。アーネスト・ヘイコックスの1937年の短編小説『駅馬車(原題:The Stage to Lordsburg)』をダドリー・ニコルズが脚色している。

 

アメリカの西部劇映画を語る上で欠かせない名作であり、映画史を代表する傑作として高く評価されている。西部劇ではあるが、物語は駅馬車に乗り合わせた人々の人間模様が中心で、終盤にアパッチ襲撃と決闘という2つのクライマックスが描かれている。アパッチ襲撃のシーンは大胆なクローズアップによる撮影やヤキマ・カヌートによる見事なスタントで、スピーディーかつダイナミックなアクションシーンとなり、アクション映画史上不朽の名場面となった。

公開後、批評家から大絶賛され、興行的にも大成功した。この年のアカデミー賞には7部門にノミネートされ、助演男優賞(飲兵衛医者を演じたトーマス・ミッチェル)と音楽賞をそれぞれ受賞した。1995年には、アメリカ国立フィルム登録簿に登録された。

 

 

ジャンル:西部劇

個人的満足度:☆★★★★