映画 #386『太陽がいっぱい』

 

太陽がいっぱい』(1960年・フランス、イタリア)

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原題:Plein Soleil

英題:Purple Noon

監督:ルネ・クレマン

出演:アラン・ドロン
   モーリス・ロネ
   マリー・ラフォレ
   エルノ・クリサ
   ビル・カーンズ
   フランク・ラティモア
   ネリオ・ベルナルディ
   ニコラス・ペトロフ
   エルヴィーレ・ポペスコ
   ジャクリーン・ドカエ
   ロミー・シュナイダー

上映時間:1時間58分

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【あらすじ】

貧しい米国人青年トムは、イタリアに渡って戻ってこない友人フィリップを連れ帰るよう彼の父親から頼まれる。高額の報酬で頼みを引き受けたトムは、フィリップが婚約者マルジュや大勢の友人たちに囲まれながら親の金で遊びに明け暮れるナポリへやって来る。フィリップを説得するため行動を共にするが、彼の自分を見下す態度への怒りや金持ちへの嫉妬と羨望が徐々に渦巻いていく。そしてある日、洋上のボートで2人きりになったトムはフィリップを殺し、彼に成りすますための偽造を図る……。

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女流ミステリー作家パトリシア・ハイスミスの原作小説『The Talented Mr. Ripley(才人リプリー君)』(日本語版の題名は『太陽がいっぱい』または『リプリー』)を、『禁じられた遊び』の名匠ルネ・クレマン監督が映画化した名作犯罪サスペンス。貧しさから劣等感を募らせて殺人へと至る主人公の葛藤を、当時25歳のアラン・ドロンが鮮烈に体現し、本作がきっかけで一躍人気スターに。太陽の輝き、青い海、白い砂浜とドロンの陰影ある美貌が絶妙に調和し、ニーノ・ロータによる甘美な主題曲と共に強烈な印象を刻みつけている。

 

全編イタリアを舞台にして画面を明るく煌びやかにして熱く輝かせ、逆に人間の心の奥の深淵に潜む暗さを対比させた、「白昼の明るさの中での黒い恐怖」という印象的なモチーフがこの映画の世界観を上手く演出し、本作の成功のカギとなった、と評されている。

 

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後の1999年にマット・デイモン主演で、映画『リプリー』が公開された。これは『太陽がいっぱい』の再映画化だが、原作により忠実に映画化されている。しかし後半の展開は微妙に違っている。

 

 

 

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ジャンル:クライム

個人的満足度:☆☆☆★★