『西部開拓史』(1962年・アメリカ)
*****
原題:How the West Was Won
監督:ヘンリー・ハサウェイ
ジョン・フォード
ジョージ・マーシャル
リチャード・ソープ
出演:カール・マルデン
キャロル・ベイカー
ジェームズ・スチュアート
ジョン・ウェイン
デビー・レイノルズ
グレゴリー・ペック
ジョージ・ペパード
リチャード・ウィドマーク
ヘンリー・フォンダ
キャロリン・ジョーンズ
アグネス・ムーアヘッド
セルマ・リッター
クロード・エイキンス
ウォルター・ブレナン
リー・J・コッブ
アンディ・ディヴァイン
ハリー・ディーン・スタントン
上映時間:2時間45分
【作品概要】
アメリカ西部開拓の黎明期である1830年代から80年代にかけて、激動の50年間を壮絶に生きたある家系の三代に渡っての群像を壮大なオムニバス形式で描いた大作西部劇。
*****
アメリカ西部開拓時代の1839年から1889年までの50年間を、ある開拓一家の視点から描いた叙事詩映画で、全5話から構成される。親子3代にわたる西部での生涯を描いた、西部劇映画の集大成的存在とも言え、またそれまで様々な西部劇映画に出演したスター級の豪華俳優陣が端役に至るまで数多くキャスティングされている。
ライフ誌に連載された絵物語にヒントを得たジェームズ・R・ウェッブが195冊の歴史書をもとに脚本を執筆。監督は、第1・第2・第5話が「アラスカ魂(1960)」のヘンリー・ハサウェイ、第3話が「リバティ・バランスを射った男」のジョン・フォード、第4話を「嬉し泣き」のジョージ・マーシャルがそれぞれ担当し、リチャード・ソープは各話のつなぎのシーンを担当した。
1964年、第36回アカデミー賞で脚本賞、編集賞、音響賞を受賞。そして1997年には、アメリカ国立フィルム登録簿に登録された。
第1話「河」(1830年代) /
1830年代、東部の農民ゼブロン一家は、開拓民として西へ向かうが、道中で家長と妻が命を落としてしまう。長女イーブは両親の埋葬地に定住を決め、次女リリーは蒸気船で南へ向かう。
第2話「平原」(1850年代) /
そして歌手になったリリーは、馴染み客から金鉱の相続権を譲り受けて西に向かう。賭博師クリーヴはそれを狙うが、結局その金鉱が無価値と分かるとリリーの元を去って行ったが、再会した二人は愛し合うようになり、サンフランシスコでの新生活を始める。
第3話「南北戦争」(1861〜1865) /
イーブの息子ゼブは、父の後を追い南北戦争に志願するが、現実の戦場を見て幻滅してしまう。終戦後、帰郷したゼブは、両親の死を知り西部に向かう。
第4話「鉄道」(1868年) /
やがてゼブは騎兵隊の中尉となり、鉄道工事を先住民の襲撃から守る任務に就く。先住民の生活環境を無視する鉄道会社の強引なやり方に嫌気が差したゼブは、軍を去り西に向かう。
第5話「無法者」(1880年代) /
事業に成功した夫クリーヴに先立たれたリリーは、西部で保安官になった甥のゼブの元に向かう。リリーを迎えたゼブは、因縁のある無法者ギャントと出くわし、家族を守るために決着をつけようとする。
ジャンル:西部劇
個人的満足度:☆☆★★★