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原題:C'era una volta il West
英題:Once Upon a Time in the West
監督:セルジオ・レオーネ
出演:クラウディア・カルディナーレ
ヘンリー・フォンダ
ジェイソン・ロバーズ
チャールズ・ブロンソン
ガブリエル・フェルゼッティ
パオロ・ストッパ
ジャック・イーラム
ウディ・ストロード
アル・ミューロック
キーナン・ウィン
フランク・ウルフ
ライオネル・スタンダー
マルコ・ズアネッリ
ジョセフ・ブラッドリー ほか
上映時間:2時間45分
【あらすじ】
大陸横断鉄道敷設によって新たな文明の波が押し寄せていた西部開拓期。ニューオーリンズから西部に嫁いできた元・高級娼婦のジルは、何者かに家族全員を殺され、広大な荒地の相続人となった。莫大な価値を秘めたその土地の利権をめぐり、ジルは、鉄道会社に雇われた殺し屋フランク、家族殺しの容疑者である強盗団のボス、シャイアン、ハーモニカを奏でる正体不明のガンマンらの熾烈な争いに巻き込まれていく―。
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マカロニ・ウエスタンで知られるイタリアの巨匠セルジオ・レオーネが1968年に手がけた作品。黄昏の西部開拓時代を舞台に、当時の人間模様を活写した大作群像劇である。
クリント・イーストウッド主演『荒野の用心棒』(1964)、『夕陽のガンマン』(1965)、『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』(1966)の通称【ドル箱3部作】で3年連続イタリア年間興収No.1を記録し、全世界にイタリア製西部劇=マカロニ・ウエスタンブームを巻き起こした巨匠セルジオ・レオーネが、アクションの面白さを極め尽くした前3部作とは大きく方向性を変え、自らの作家性を前面に打ち出した野心作。若き日のベルナルド・ベルトルッチ(『ラストエンペラー』監督)とダリオ・アルジェント(『サスぺリア』監督)を共同原案に抜擢したレオーネは、ルキノ・ヴィスコンティ監督『山猫』を下敷きに、女性主人公ジルの目を通し、移り変わる時代と共に滅びゆくガンマンたちの落日を、スタイリッシュかつ重厚壮麗なバロック的演出を駆使して描き、それまでのマカロニ・ウエスタンともハリウッド製西部劇ともまったく似て非なる、異形の超大作として完成させた。そしてエンニオ・モリコーネ(『アンタッチャブル』『ニュー・シネマ・パラダイス』)作曲・指揮による名曲の数々が、この一大叙事詩を感動的に彩った。
1969年の初公開時、欧州各国では高い評価と共に大ヒットを記録。特にパリでは歴史的ヒットとなり、2年にわたってロングランされ、現在もフランス興行史上トップテン内に留まっている。スタンリー・キューブリック、ヴィム・ヴェンダース、ジョン・ブアマン、ジョージ・ルーカス、マーティン・スコセッシ、ジョン・カーペンターといった名監督たちがこぞって本作を讃え、1973年、NYの「フィルムコメント」誌は"『2001年宇宙の旅』と並ぶ60年代の偉大なる革新的/神話的作品の一本"と記した。2012年、英国の「サイト&サウンド」誌が実施した世界の現役映画監督358人から募った【映画史上最も偉大な作品】アンケートでは44位につけ、西部劇ジャンルに限れば『捜索者』『リオ・ブラボー』、自身の『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』『ワイルドバンチ』など名だたる傑作を抑え、本作がトップに輝いた。2005年には、アメリカの雑誌「TIME」によって映画ベスト100中の1本に選ばれた。
初公開から50年を経た、レオーネ生誕90年・没後30年にもあたる2019年、原題の英訳「Once Upon a Time in the West」をそのまま訳した『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』に邦題をあらため、2時間45分のオリジナル版が日本で劇場初公開された。
荒地を相続した未亡人【ジル・マクべイン】/
クラウディア・カルディナーレ
冷酷非道の殺し屋【フランク】/
ヘンリー・フォンダ
強盗団のボス【シャイアン】/
ジェイソン・ロバーズ
正体不明のガンマン【ハーモニカ】/
チャールズ・ブロンソン
ジャンル:西部劇
個人的満足度:☆☆☆★★