映画 #713『グレートレース』

 

『グレートレース』(1965年・アメリカ)

*****

原題:The Great Race

監督:ブレイク・エドワーズ

出演:トニー・カーティス
   ジャック・レモン
   ナタリー・ウッド
   ピーター・フォーク
   キーナン・ウィン
   アーサー・オコンネル 
   ロス・マーティン 
   ジョージ・マクレディ
   マーヴィン・カプラン
   ヴィヴィアン・ヴァンス 
   ドロシー・プロヴァイン
   ラリー・ストーチ
   ハル・スミス
   デンヴァー・パイル

上映時間:2時間30分

f:id:power-zero:20221003001103j:image

 

【あらすじ】

20世紀初頭、ニューヨーク〜パリ間の自動車大レース。互いにライバル意識に燃えるレズリーとフェイト。助手のマックスと共にあの手この手の悪知恵をはたらかすフェイトだが、男勝りの新聞記者マギーの登場で、話はますますややこしくなる。アラスカ、シベリア、そしてややこしいカルバニア王国を経て、一路パリへと向かう彼ら。果たして、勝利の女神はどちらに微笑むのか……?

 

*****

 

サイレント時代のスラップスティック喜劇のテイストを1960年代のオールスター70ミリ大作として復活させた、抱腹絶倒のコメディ映画。

監督と音楽が『ピンクパンサー』シリーズの名コンビ、ブレイク・エドワーズヘンリー・マンシーニなだけに、そのおかしさは保証付きだ。同時期の『80日間世界一周』『素晴らしきヒコーキ野郎』『モンテカルロ・ラリー』といった国際的コメディ大作と比較して観るのも一興だろう。さまざまなクラシックカーが登場するおかしさや懐かしさも味わい深い快作。

 

本作は1908年に実際に行われたニューヨークからパリまでの自動車レース(1908 New York to Paris Race)をモチーフにしており、おおよそ22,000マイル(約35,000キロ)のコースとその時期を実話に合わせて話を展開させている。映画史上最大のパイ投げ合戦シーンなど、サイレント映画の手法やギャグが多く使われている。

主演はトニー・カーティスジャック・レモンナタリー・ウッドで、カーテイスとレモンは『お熱いのがお好き』で共演し、カーテイスとウッドは『求婚専科』で共演している。これに後に「刑事コロンボ」で刑事役を演じたピーター・フォークが悪役でコメディアンの片鱗を見せている。

 

 

ジャンル:コメディ

個人的満足度:☆★★★★