映画 #1300『オッペンハイマー』

 

オッペンハイマー』(2023年・アメリカ)

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原題:Oppenheimer

監督:クリストファー・ノーラン

出演:キリアン・マーフィ
   エミリー・ブラント
   マット・デイモン
   ロバート・ダウニー・Jr.
   フローレンス・ピュー
   ジョシュ・ハートネット
   ケイシー・アフレック
   ラミ・マレック
   ケネス・ブラナー
   ディラン・アーノルド
   デヴィッド・クラムホルツ
   マシュー・モディーン
   ジェファーソン・ホール
   ベニー・サフディ
   デヴィッド・ダストマルチャン
   トム・コンティ
   グスタフ・スカルスガルド
   マイケル・アンガラノ
   デイン・デハーン
   オールデン・エアエンライク
   ジェイソン・クラーク
   ゲイリー・オールドマン

上映時間:3時間0分

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【あらすじ】

第二次世界大戦中、才能にあふれた物理学者のロバート・オッペンハイマーは、核開発を急ぐ米政府のマンハッタン計画において、原爆開発プロジェクトの委員長に任命される。しかし、実験で原爆の威力を目の当たりにし、さらにはそれが実戦で投下され、恐るべき大量破壊兵器を生み出したことに衝撃を受けたオッペンハイマーは、戦後、さらなる威力をもった水素爆弾の開発に反対するようになるが……。

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ダークナイト』『TENET テネット』などの大作を送り出してきたクリストファー・ノーラン監督が、原子爆弾の開発に成功したことで「原爆の父」と呼ばれたアメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマーを題材に描いた伝記映画。2006年ピューリッツァー賞を受賞した、カイ・バードとマーティン・J・シャーウィンによるノンフィクション「オッペンハイマー 「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇」を下敷きに、オッペンハイマーの栄光と挫折、苦悩と葛藤を描く。オッペンハイマー役はノーラン作品常連の俳優キリアン・マーフィ。妻キティをエミリー・ブラント原子力委員会議長のルイス・ストロースをロバート・ダウニー・Jr.が演じたほか、マット・デイモン、フローレンス・ピュー、ジョシュ・ハートネットラミ・マレックケネス・ブラナーら豪華キャストが共演。撮影は『インターステラー』以降のノーラン作品を手がけているホイテ・ヴァン・ホイテマ、音楽は『TENET テネット』のルドウィグ・ゴランソン。

第96回アカデミー賞では同年度最多となる13部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、主演男優賞(キリアン・マーフィ)、助演男優賞ロバート・ダウニー・Jr.)、編集賞、撮影賞、作曲賞の7部門で受賞を果たした。

 

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オッペンハイマーが大学で教鞭をとり始めたのは、株価暴落をきっかけとしたアメリカ史上最大の経済恐慌、大恐慌の始まった1929年だった。恐慌は世界に広がり、第一次大戦の賠償金支払いで行き詰まるドイツにヒトラー率いるナチスが現れる。ナチス第二次世界大戦を起こし、当初、戦況を優位に進める。このドイツに負けまいとアメリカが完成を急いだ原爆は、1945年、日本を降伏させるだけでなく、一瞬にしてアメリカをかつてない超大国にさせた。ただ、その4年後にソ連も核実験を成功させる。米ソが核兵器で脅し合う冷戦の中で反共思想がアメリカでは一気に広がっていく。ヒステリックな「赤狩り」の渦中で、オッペンハイマー共産主義者との過去が問われていく。

世界の運命を握ったオッペンハイマーの栄光と没落、その生涯とは。今を生きる私たちに、物語は問いかける。

 

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ジャンル:伝記

個人的満足度:☆☆☆☆★