映画 #853『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』

 

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984年・アメリカ)

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原題:Once Upon a Time in America

監督:セルジオ・レオーネ

出演:ロバート・デ・ニーロ
   ジェームズ・ウッズ
   エリザベス・マクガヴァン
   ジェームズ・ヘイデン
   ウィリアム・フォーサイス
   ラリー・ラップ
   チューズデイ・ウェルド
   ジョー・ペシ
   ダーラン・フリューゲル
   リチャード・フォロンジー
   エイミー・ライダー
   バート・ヤング
   トリート・ウィリアムズ
   リチャード・ブライト
   ジェラルド・マーフィ
   ダニー・アイエロ
   ジェームズ・ルッソ
   フランク・シストー
   クレム・カサータ
   スコット・ティラー
   ラスティ・ジェイコブズ
   ジェニファー・コネリー
   マイク・モネッティ
   ブライアン・ブルーム
   エイドリアン・カラン
   ジュリー・コーエン

上映時間:3時間49分(完全版)

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【あらすじ】

1960年代。30年以上ぶりにニューヨークへ帰ってきた、老いた男性ヌードルス。彼の元に一通の手紙が届いたのだ。彼にはこの街でユダヤ系ギャングをしていた過去があり、その懐かしき日々を少しずつ思い出していく。

時は1920年代、禁酒法の時代。ユダヤ系移民の子、ヌードルスはある日、仲間たちと酔っ払いから財布を抜き取ろうとするが、一人の少年にそれを阻まれる。その少年は、ブロンクスからやってきたマックスといった。ヌードルスとマックスは最初こそいがみ合うものの、やがては友情で結ばれていく。しかしある日、ヌードルスは仲間を殺された腹いせで殺人を犯し、刑務所へ。出所したヌードルスを待っていたのは勢力を広げたマックス達だった。禁酒法を利用して次々と犯罪行為に身を染めていく青年たちは、束の間の栄光を味わう。しかし、彼らの挫折は思わぬところで待ち受けていた。それは、禁酒法の終焉であった。そして、マックスはある壮大な計画をヌードルスに打ち明ける……。

 

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マカロニウエスタンの巨匠セルジオ・レオーネの遺作となった作品で、ハリー・グレイの自伝的小説を原作に、ニューヨークのユダヤ系ギャングたちの栄光と破滅を、少年期、青年期、老年期の3つの時代を行き来しながら描いた傑作ドラマ。本作と同じくレオーネの監督作品である『ウエスタン』と『夕陽のギャングたち』を併せて前期の「ドル箱三部作」と対比して「ワンス・アポン・ア・タイム三部作」と呼ばれることもある。禁酒法時代にニューヨークのユダヤ人街ゲットーで育った二人のギャングの生涯を描いた、レオーネの遺作にして代表作。

1984年度のカンヌ国際映画祭では15分間のスタンディングオベーションを受け大絶賛され、またエンニオ・モリコーネの楽曲も英国アカデミー賞の作曲賞を受賞するなど、旧友であるレオーネの遺作の高評価に一役買った。

有楽町マリオン内にオープンした日本劇場(現:TOHOシネマズ日劇スクリーン1)のこけら落とし上映作品でもある。

 

ある一人の元ギャングの現在と過去とが複雑に交錯する物語を、セルジオ・レオーネが見る者の胸に迫る圧倒的なドラマとして多層的に描き上げている。20代〜60代の主人公を巧みに演じ分けたデ・ニーロの名演も圧巻。

 

 

ジャンル:ドラマ

個人的満足度:☆☆☆☆★