映画 #1151『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』

 

『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』(2015年・アメリカ)

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原題:Demolition

監督:ジャン=マルク・ヴァレ

出演:ジェイク・ギレンホール
   ナオミ・ワッツ
   クリス・クーパー
   ジュダ・ルイス
   C・J・ウィルソン
   ポリー・ドレイパー
   マラキー・クリーリー
   デブラ・モンク
   ヘザー・リンド  ほか

上映時間:1時間41分

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【あらすじ】

ウォール街のエリート銀行員として出世コースに乗り、富も地位も手にしたデイヴィスは、高層タワーの上層階で空虚な数字と向き合う日々を送っていた。そんなある日、突然の事故で美しい妻が他界。しかし、一滴の涙も流すことができず、悲しみにすら無感覚な自分に気付いたデイヴィスは、本当に妻のことを愛していたのかもわからなくなってしまう。義父のある言葉をきっかけに、身の回りのあらゆるものを破壊し、自分の心の在り処を探し始めたデイヴィスは、その過程で妻が残していたメモを見つけるが……。

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ダラス・バイヤーズクラブ』のジャン=マルク・ヴァレ監督が、『ナイトクローラー』『サウスポー』の演技派ジェイク・ギレンホールを主演に迎え、妻の死にすら無感覚になってしまった男が、身の回りのものを破壊することで、ゼロからの再生へと向かっていく姿を描いたヒューマン・ドラマ。2021年に亡くなる前の最後の監督作品である。何事にも無感覚になっている主人公の心の迷いに寄り添いながら、美しい映像と共にエモーショナルに描き切った。 なお、本作の邦題は劇中に出てくる言葉から取られたものである。

 

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ナイトクローラー』の狂気的な演技で人々を魅了したジェイク・ギレンホール。妻を亡くし自分を見失った空虚な男の脆さを、繊細な演技で見事に表現。そして、ジェイク演じるデイヴィスの心を溶かしていくシングルマザーにナオミ・ワッツ、義父をベテランのクリス・クーパーが演じ物語に華を添えている。さらに、主人公の"破壊活動"を助ける少年・クリスを演じたのは、新鋭・ジューダ・ルイス。
その存在感と演技力はもちろん、端正な顔立ち、クールな瞳、美しすぎるルックスに早くも熱視線が集まっている。

 

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事故、病気、自然災害…。人は誰しも突然、身近な人の命が奪われることを体験する。自身の人生をふと振り返り、"人生にとって大事なものは何か"を描いた本作。人生の壁にぶち当たり、もがきながら、一歩踏み出そうとする主人公に共感、感情移入してしまうと話題になった。

 

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ジャンル:ドラマ

個人的満足度:☆☆☆☆☆