映画 #1022『ザ・ホエール』

 

『ザ・ホエール』(2022年・アメリカ)

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原題:The Whale

監督:ダーレン・アロノフスキー

出演:ブレンダン・フレイザー
   セイディー・シンク
   ホン・チャウ
   サマンサ・モートン
   タイ・シンプキンス
   サティア・スリードハラン
   ジェシー・シンク

上映時間:1時間57分

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【あらすじ】

恋人アランを亡くしたショックから、現実逃避するように過食を繰り返してきたチャーリーは、大学のオンライン講座で生計を立てている40代の教師。歩行器なしでは移動もままならないチャーリーは頑なに入院を拒み、アランの妹で唯一の親友でもある看護師リズに頼っている。そんなある日、病状の悪化で自らの余命が幾ばくもないことを悟ったチャーリーは、離婚して以来長らく音信不通だった17歳の娘エリーとの関係を修復しようと決意する。ところが家にやってきたエリーは、学校生活と家庭で多くのトラブルを抱え、心が荒みきっていた……。

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ブレンダン・フレイザーが奇跡の復活!

余命わずかな体重272キロの孤独な男が、疎遠だった娘への無償の愛を紡ぐ――

最期の5日間を描く、壮絶にして心震わすヒューマン・ドラマ。

 

鬼才ダーレン・アロノフスキー監督の『マザー!』(17)以来5年ぶりの最新作となる本作は2012年に劇作家サミュエル・D・ハンターにより初上演された同名舞台劇の映画化で、A24が製作、全米配給を手がけた。

 

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第79回ヴェネチア国際映画祭における感動的な瞬間が世界中に発信された。それは『ハムナプトラ』シリーズなどでハリウッドのトップスターに昇りつめながらも、心身のバランスを崩して表舞台から遠ざかっていたブレンダン・フレイザーの奇跡的なカムバック劇。本作でフレイザーが演じたのは、体重272キロの孤独な中年男性。離婚後疎遠だった娘との絆を取り戻したいと願う主人公の"最期の5日間"を、ワン・シチュエーションの室内劇という様式で映し出す。生きることについての根源的な問いかけをはらみ、緊迫感みなぎるストーリー展開で観る者を魅了する本作は、アロノフスキー監督作品としては『ブラック・スワン』以来最高の北米オープニング成績を叩き出し、フレイザーの驚嘆すべき演技に多くの絶賛の声が寄せられ、先に発表となったブロードキャスト映画批評家協会賞にて主演男優賞を受賞、さらに全米俳優組合賞(SAG)、英国アカデミー賞(BAFTA)でもノミネートが続き、第95回アカデミー賞でついに主演男優賞を受賞。メイクアップ&ヘアスタイリング賞とあわせて2部門を受賞した。

その他に『ストレンジャー・シングス』シリーズのセイディー・シンク、本作でアカデミー賞助演女優賞初ノミネートを見事果たしたホン・チャウ、サマンサ・モートンら豪華俳優陣が脇を固め、未だかつてないほどに心を揺さぶる物語を生み出した。

 

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白鯨・・・・・

1851年に発表されたアメリカの小説家ハーマン・メルヴィル(1819~1891)による長編小説。世界十大小説の一つと称される。船長のエイハブはかつて"モヴィー・ディック"という名の白いマッコウクジラに片足を奪われている。その白いクジラへの復讐心、さらに乗組員たちとの捕鯨船での壮絶な航海を描いた物語。鯨に関する当時の知識や捕鯨技術の描写などが多く綴られ、さらに旧約聖書や故事などの引用や比喩も用いられている。

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ジャンル:ドラマ

個人的満足度:☆☆☆☆☆