『イングロリアス・バスターズ』(2009年・アメリカ)
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原題:Inglourious Basterds
出演:ブラッド・ピット
メラニー・ロラン
クリストフ・ヴァルツ
ミヒャエル・ファスベンダー
イーライ・ロス
ダイアン・クルーガー
ダニエル・ブリュール
ティル・シュヴァイガー
B・J・ノヴァク
サム・レヴァイン
ポール・ラスト
ギデオン・ブルクハルト
オマー・ドゥーム
マイケル・バコール
アウグスト・ディール
ジュリー・ドレフュス
シルヴェスター・グロート
ジャッキー・イド
ドゥニ・メノーシェ
マイク・マイヤーズ
ロッド・テイラー
マルティン・ヴトケ
サミュエル・L・ジャクソン(声)
上映時間:2時間33分
【あらすじ】
1941年、ナチス占領下のフランス。ユダヤ人狩りのランダ大佐は、田舎の農家にかくまわれていたユダヤ人一家を虐殺。娘のショシャナだけ唯一逃げ延びる。一方、米軍のレイン中尉が率いる秘密部隊"バスターズ"は、ナチス将兵を次々と処刑しながらフランスへ入国する。その頃、パリの映画館主となっていたショシャナは、ヒトラーをはじめナチ有力者が出席するプレミア上映会を利用した復讐テロ計画を進めていた……。
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クエンティン・タランティーノ監督が、1978年の『地獄のバスターズ』に着想を得て製作した戦争ドラマ。ナチス占領下のフランスを舞台に、それぞれに事情を抱えたクセのある登場人物たちの暴走をユーモアたっぷりに描く。メラニー・ロランやクリストフ・ヴァルツ、ダイアン・クルーガーなど各国を代表する俳優たちが、これまでにない役柄を喜々として演じている。歴史的事実を基に作り上げられた、奇想天外なストーリー展開は拍手喝采の快作!
舞台は第二次世界大戦中のドイツ国防軍占領下のフランス。5章に分けて語られる物語の中心となるのは、ドイツ指導者の暗殺を企てる二人の主人公、一方はナチス親衛隊大佐(ヴァルツ)に家族を皆殺しにされたユダヤ系フランス人の女性映画館館主(ロラン)と、他方はユダヤ系アメリカ人からなる秘密部隊を率いるアメリカ陸軍中尉(ピット)であり、女の復讐劇と男たちの戦いは、ドイツのプロパガンダ映画が披露される夜に彼女の劇場が大炎上してクライマックスを迎える。
2009年5月20日、パルム・ドールを目指して第62回カンヌ国際映画祭で発表された。ワインスタイン・カンパニーとユニバーサル・ピクチャーズの配給で、2009年8月からアメリカとヨーロッパの映画館で公開された。8月21日に北米3,165館で公開されると、3805万4676ドルを稼いで週末興行成績第1位となった。最終的に全世界で3億ドル以上を稼ぎ、『パルプ・フィクション』の2億1392万8762ドルを超えてタランティーノの監督映画で最大のヒット作となった。
第82回アカデミー賞では8部門でノミネートされるなど、映画賞も多数獲得した。
ジャンル:戦争
個人的満足度:☆★★★★