映画 #841『ラスト・ムービースター』

 

『ラスト・ムービースター』(2017年・アメリカ)

*****

原題:The Last Movie Star

監督:アダム・リフキン

出演:バート・レイノルズ
   アリエル・ウィンター
   クラーク・デューク
   エラー・コルトレーン
   ニッキー・ブロンスキー
   チェビー・チェイス
   キャスリーン・ノーラン  ほか

上映時間:1時間43分

f:id:power-zero:20221223000218j:image

 

【あらすじ】

かつて一世を風靡した映画界のスーパースター、ヴィック・エドワーズのもとに、ある映画祭から功労賞受賞の招待状が届く。歴代受賞者がデ・ニーロやイーストウッドだと聞いて、しぶしぶ参加したものの、騙しに近い名もない映画祭だと知ると、エドワーズは憤慨。だが、映画祭が行われていた場所は、彼が生まれ育った街ノックスビルに近く、過去の思い出が甦り…。

運転手役のリルに命じて向かった先は、育った家、大学のフットボールで活躍したスタジアム、最初の妻にプロポーズした岸辺。自身の人生を振り返ったエドワーズは、ある行動を起こす……。

f:id:power-zero:20221223001359j:image

 

*****

 

気鋭の映画製作スタジオA24が贈る、映画愛に溢れた珠玉の感動作。バート・レイノルズの最後の主演映画であり、レイノルズ本人を想起させるような映画スターの晩年の姿を描いている。

 

2018年9月6日に82歳でこの世を去った、『脱出』『トランザム7000』『ロンゲスト・ヤード』『キャノンボール』『ブギーナイツ』などで人気を博し、ジェームズ・ボンドハン・ソロの役を断っていたことでも有名な稀代の映画スター、バート・レイノルズクエンティン・タランティーノ監督の映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で、ブラッド・ピットレオナルド・ディカプリオとの共演が決まっていたが、惜しくも撮影前に逝去。結果的に最後の主演作となった本作で、彼は自身をモデルにした主人公ヴィック・エドワーズ役として、奇しくも自身の人生を演じている。

落ちぶれたスターの悲哀、誤った作品選びの証拠となる過去の出演作のデータベース、スタントのし過ぎでボロボロとなった肉体…、自虐的なセリフ・パロディーともいえる役どころを、本来の持ち味でもあるユーモアたっぷりに演じ切るバート・レイノルズを愛さずにはいられない。

 

f:id:power-zero:20221223001448j:image

 

監督、脚本を手がけたのは『デトロイト・ロック・シティ』『LOOK』のアダム・リフキン。声優としても活躍するアリエル・ウィンター、『キック・アス』のクラーク・デューク、リチャード・リンクレイター監督の『6才のボクが、大人になるまで。』の主人公エラー・コルトレーン、人気コメディ俳優チェヴィー・チェイスと幅広い世代の演技派が集結。またVFX技術により、『脱出』『トランザム7000』のバート・レイノルズと、ヴィック・エドワーズを演じる老境のレイノルズとの"共演"が実現。主題歌はウィリー・ネルソンが本作のために書き下ろした「To Get Here」。

アカデミー賞作品賞受賞作『ムーンライト』や『レディ・バード』など次々に話題作を送り出す映画製作スタジオA24により、バート・レイノルズの永遠の魅力と映画愛に溢れた記憶に残る1本が誕生した。

 

 

f:id:power-zero:20221223001649j:image

f:id:power-zero:20221223001703j:image

f:id:power-zero:20221223001652j:image

f:id:power-zero:20221223001654j:image

 

 

f:id:power-zero:20221223001700j:image

f:id:power-zero:20221223001646j:image

f:id:power-zero:20221223001709j:image

f:id:power-zero:20221223001657j:image

 

 

f:id:power-zero:20221223001706j:image

 

 

ジャンル:ドラマ

個人的満足度:☆☆☆☆☆