『きっと、うまくいく』(2009年・インド)
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原題:3 Idiots
監督:ラージクマール・ヒラーニ
出演:アーミル・カーン
カリーナ・カプール
R・マドハヴァン
シャルマン・ジョーシー
ボーマン・イラーニー ほか
上映時間:2時間50分
【あらすじ】
動物写真家を夢見るファルハーン、何でも神頼みしてしまう苦学生ラージュー、そして成績優秀で自由奔放なランチョーは、インドの超難関工科大学ICEに入学し寮のルームメイトになる。学生たちに過酷な競争を強いる学長にランチョーはことごとく反発し、また「うまくいく」を合言葉に3人で数々の困難を乗り越えていく。そして卒業から10年後。再会したファランとラージューは、消息不明となったランチョーの行方を探す……。
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インドで興行収入歴代ナンバーワンを記録する大ヒットとなったコメディドラマ。インド屈指のエリート理系大学ICEを舞台に、型破りな自由人のランチョー、機械よりも動物が大好きなファルハーン、なんでも神頼みの苦学生ラージューの3人が引き起こす騒動を描きながら、行方不明になったランチョーを探す10年後の物語が同時進行で描かれる。2010年インドアカデミー賞では作品賞をはじめ史上最多16部門を受賞した。
邦題の『きっと、うまくいく』は、本作のキーワードである"Aal Izz Well"(アール・イーズ・ウェル、"all is well"の視覚方言)を訳したものである。このフレーズの由来は、イギリス統治時代のインドで夜警が街を見回りながら口にしていた言葉であるという。
2009年の公開当時、インド映画歴代興行収入1位を記録。インドの工科大学の寮を舞台にした青春劇であり、コメディ映画だが教育問題をテーマにしており、若者の自殺率の高さなども取り上げている。自国の学歴競争社会を風刺しながら、型破りな若者を中心とする3人組の友情を感動的に織りなす名作に仕上がっている。名優アーミル・カーンの存在感も抜群。
ジャンル:コメディ
個人的満足度:☆☆☆☆☆