『ダラス・バイヤーズクラブ』(2013年・アメリカ)
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原題:Dallas Buyers Club
監督:ジャン=マルク・ヴァレ
出演:マシュー・マコノヒー
ジェニファー・ガーナー
ジャレッド・レト
スティーヴ・ザーン
ダラス・ロバーツ
マイケル・オニール
デニス・オヘア
グリフィン・ダン
ジェーン・マクニール
ジェームズ・デュモン
ブラッドフォード・コックス
ケヴィン・ランキン
ローレンス・ターナー
アダム・ダン
上映時間:1時間57分
【あらすじ】
1985年、テキサス生まれの電気技師ロン・ウッドルーフはHIV陽性と診断され、余命30日と宣告される。米国には認可された治療薬が少ないことを知り、納得のできないロンは代替薬を求めてメキシコへ渡る。そこで米国への薬の密輸を思いついたロンは、無認可の薬やサプリメントを売る「ダラス・バイヤーズクラブ」を設立。会員たちは安い月額料金で新しい薬を手にすることができ、クラブはアングラ組織として勢いづく。しかし、そんなロンに司法の手が迫り……。
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マシュー・マコノヒーが、エイズ患者を演じるため21キロにおよぶ減量を達成して役作りに挑み、第86回アカデミー賞で主演男優賞を受賞した実録ドラマ。ロンの相棒となるエイズ患者でトランスセクシャルのレイヨンを演じたジャレッド・レトも、アカデミー助演男優賞を受賞した。1992年に「ダラス・モーニングニュース」の記事で取り上げられたロン・ウッドルーフの実話が基となっている。
1980年代、米国がエイズ対策に手をこまねいていた頃、エイズにかかったウッドルーフは自身で海外から治療薬を密輸し、他の患者たちにも販売した…。さまざまな差別に抵抗する主人公。司法と孤軍奮闘し、「生きる権利」を訴え続けた一人の男の7年間の記録。マイナスから発するエネルギー溢れる姿は、見る人誰をも魅了し、勇気と希望を与えてくれる。その不屈の魂に見る者の心が共鳴するしかない、本物の逸品だ。
ジャンル:ドラマ
個人的満足度:☆☆☆☆★