『ショッカー』(1989年・アメリカ)
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原題:Shocker
監督:ウェス・クレイヴン
出演:ピーター・バーグ
ミッチ・ピレッジ
マイケル・マーフィー
カミ・クーパー
リチャード・ブルックス
サム・スカーバー
テッド・ライミ
ジョン・テッシュ
ヘザー・ランゲンカンプ
ジェシカ・クレイヴン
ジョナサン・クレイヴン
ウェス・クレイヴン
ブレント・スパイナー
ティモシー・リアリー
上映時間:1時間50分
【あらすじ】
ジョナサンは養母と妹、弟が殺された夜、犯人の姿を夢で予知した。それを聞いた養父のパーカー警部は半信半疑ながら、犯人だというTV修理屋ピンカーの家に向かうが、ピンカーは警官を惨殺してまんまと逃げ去る。第2、第3の殺人が起き、そしてジョナサンのガールフレンドのアリソンまでも犠牲になる。ジョナサンは再び予知夢によってピンカーの居所を突き止め、逮捕することができた。ピンカーは電気イスで死刑となる。
しかし、電流が流れた途端ピンカーはそれと一体化し、体は跡形もなく消えた。ピンカーはついにTV電波に乗り移り、自由自在に移動できるようになっていた。しかもTVだけでなく、電気の通る所ならばコンセントでもどこでも行けるようになっていたのだ!
神出鬼没となった殺人鬼ピンカー! はたして、ジョナサンはピンカーを止められるのか……!?
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『エルム街の悪夢』『スクリーム』シリーズなど数々のヒット作を放ってきたウェス・クレイヴン監督の1989年の作品。殺人鬼ピンカーを演じるのはTVシリーズ「X-ファイル」のミッジ・ピレッジ。ピンカーに立ち向かう主人公を演じるのは『キングダム 見えざる敵』『バトル・シップ』などのアクション大作を監督するピーター・バーグ、養父パーカー警部役にはロバート・アルトマン監督作品の常連だったマイケル・マーフィー。
『鮮血の美学』『サランドラ』といった過激な問題作を発表する一方、『エルム街の悪夢』『スクリーム』『壁の中に誰かがいる』等のどこかユーモラスなコメディを含んだホラー作品が印象的なウェス・クレイヴン監督らしい一作。自身の代表作『エルム街の悪夢』のフレディを彷彿とさせる(というかパロディ)殺人鬼ピンカーのキャラクターや(神出鬼没なところもそっくり)、終盤のあらゆるTV番組内で繰り広げられるピンカーと主人公の肉弾戦など笑えるシーンも盛り沢山! また全編にわたって流れるノリノリのヘビメタが作品を盛り上げる、笑いと恐怖に溢れた快作!!
ジャンル:スリラー
個人的満足度:☆☆☆★★