『見知らぬ乗客』(1951年・アメリカ)
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原題:Strangers on a Train
出演:ファーリー・グレンジャー
ロバート・ウォーカー
ルース・ローマン
パトリシア・ヒッチコック
レオ・G・キャロル
ケイシー・ロジャース
マリオン・ローン
ジョン・ブラウン
ロバート・ギスト
ジョン・ドーセット
ハワード・セント・ジョン
上映時間:1時間41分
【あらすじ】
テニス選手のガイは、不貞な妻ミリアムと離婚して上院議員の娘アンと再婚することを望んでいた。そんなある日、ガイは列車の中で見知らぬ男ブルーノから突然話しかけられる。ブルーノはなぜかガイの事情をよく知っており、ミリアムを殺す代わりにブルーノの父親を殺して欲しいという"交換殺人"をガイに持ちかける。ガイは相手にしなかったが、その後ブルーノは本当にミリアムを殺害し、ガイにも殺人を実行するよう付きまとう……。
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アルフレッド・ヒッチコック監督が、『太陽がいっぱい』で知られるミステリー作家パトリシア・ハイスミスの同名小説を映画化。探偵小説作家レイモンド・チャンドラーが脚色を手がけ、交換殺人を持ちかけられた男の恐怖を描く。
"交換殺人"の話を持ちかけられた主人公の苦悩を、ヒッチコック・タッチを随所に発揮しながらスリリングに描写。冒頭、2人の登場人物の足を交互に映し出す鮮やかな導入部や、テニスコートでボールの行方を見守る観客たちの中、ひとりじっと正面を見据える殺人者の異様な姿、クライマックスのメリーゴーラウンドでの対決など、多数の名場面を楽しめる。
ジャンル:スリラー
個人的満足度:☆☆☆☆★