映画 #1126『ビッグ・フィッシュ』

 

ビッグ・フィッシュ』(2003年・アメリカ)

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原題:Big Fish

監督:ティム・バートン

出演:ユアン・マクレガー
   アルバート・フィニー
   ビリー・クラダップ
   ジェシカ・ラング
   アリソン・ローマン
   ヘレナ・ボナム=カーター
   マリオン・コティヤール
   マシュー・マッグローリー
   ミッシー・パイル
   ディープ・ロイ
   ロバート・ギローム
   スティーヴ・ブシェミ
   ダニー・デヴィート
   デヴィッド・デンマン

上映時間:2時間5分

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【あらすじ】

エドワード・ブルームは、彼が語るお伽話で有名になった人物。未来を予見する魔女のこと、一緒に旅をした巨人のこと、人を襲う森とその先にある美しい町のこと。彼が語る「人生のストーリー」に誰もが楽しく、幸せな気分になった。しかし、一人息子のウィルはそんな父の話が嫌いだった。長い間すれ違う父と子。そんなある日、患っていたエドワードの容態が悪化し、実家に戻ったウィルに、残された時間があとわずかだと告げられるー。

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シザーハンズ』のティム・バートン監督が、自らの人生をおとぎ話のように語る男とその息子の絆をつづったファンタジー・ドラマ。作家ダニエル・ウォレスのベストセラー小説「ビッグフィッシュ 父と息子のものがたり」を原作に、『チャーリーズ・エンジェル』シリーズのジョン・オーガストが脚色を手がけた。若き日のエドワードを『トレインスポッティング』のユアン・マクレガー、現在のエドワードを『エリン・ブロコビッチ』のアルバート・フィニー、息子ウィルを『あの頃ペニー・レインと』のビリー・クラダップが演じた。

 

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前年に父を亡くし、子供を授かったティム・バートンの自身の物語とも取れる作品。次作の『チャーリーとチョコレート工場』と同様に、"父と子の和解"というテーマが根底にあり、この作品で新境地を開いた。老エドワードの語る、若き日のおとぎ話のような回想シーンと、彼が病で死にゆく現実のシーンとが交互に描かれる。回想シーンは非常に華やかな色調で、バートンの常の手法であるファンタジー性が押し出されている一方、現実シーンは落ち着いたトーンで作られた対比構造が顕著である。常のように奇矯な人物は数多く登場するが、現実世界をそのまま舞台として描いた作品は実質初となる。

タイトルである『ビッグ・フィッシュ』は、"誰も信じないホラ話"という意味合いの言葉でもあるが、クライマックスでそれが効果的に演出されている。

 

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ジャンル:ファンタジー

個人的満足度:☆☆☆☆☆