『ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ』(1942年・アメリカ)
*****
原題:Yankee Doodle Dandy
監督:マイケル・カーティス
出演:ジェームズ・キャグニー
ジョーン・レスリー
ウォルター・ヒューストン
リチャード・ウォーフ
アイリーン・マニング
ジョージ・トビアス
ローズマリー・デ・キャンプ
ジーン・キャグニー
フランシス・ラングフォード ほか
上映時間:2時間6分
【あらすじ】
ほぼ10年ぶりに舞台にカムバックした興行師ジョージ・M・コーハンは、その舞台でルーズベルト大統領を演じ、そのルーズベルト大統領からホワイトハウスに招待された。そこで、これまでの日々を回想するのだった。
芸人の子として生まれ、父母、妹とコーハン四人組として巡業を続けたコーハンはある日、ショーガールになりたいというメアリーに出会い、勝手に自作の歌を歌わせたことから劇場主と大ゲンカし、芸能界を干されてしまう。だが、製作者トムの協力で、今度は作詞・作曲者としてブロードウェイ進出を試みる……。
*****
「ブロードウェイの父」と呼ばれ、愛国的な歌や「オーヴァー・ゼア」のような軍歌も作曲した興行師ジョージ・M・コーハン(劇作家、作曲家、作詞家、俳優、歌手、ダンサーでもあった)の伝記映画である。この映画の中でも「オーヴァー・ゼア」は、劇的な場面で歌われる。
1940年代のアメリカ合衆国において多く製作された戦意・愛国心高揚映画の代表作のひとつである。撮影の途中で真珠湾攻撃が起きて太平洋戦争がはじまり、その要素が映画に組み込まれた。興行収入は公開当年4位の成績を収め、ジェームズ・キャグニーがアカデミー主演男優賞、レイ・ハインドーフ、ハインツ・ロームヘルドがアカデミーミュージカル映画音楽賞、ネイサン・レヴィンソンがアカデミー録音賞を受賞した。後年においては1993年にアメリカ国立フィルム登録簿に登録されたほか、1998年にアメリカン・フィルム・インスティチュートアメリカ映画ベスト100の第100位に選出された。
ジェームズ・キャグニーは1955年の映画『The Seven Little Foys』(ボブ・ホープ主演の Eddie Foyの伝記映画)でも、ふたたびジョージ・M・コーハン役を演じている。
ジャンル:ミュージカル
個人的満足度:☆☆★★★