映画 #793『ウエスト・サイド物語』

 

ウエスト・サイド物語』(1961年・アメリカ)

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原題:West Side Story

監督:ロバート・ワイズ
   ジェローム・ロビンズ

出演:ナタリー・ウッド
   リチャード・ベイマー
   ジョージ・チャキリス
   リタ・モレノ
   ラス・タンブリン
   タッカー・スミス
   デヴィッド・ウィンターズ
   トニー・モルデンテ
   サイモン・オークランド
   ジョン・アスティン
   ネッド・グラス  ほか

上映時間:2時間32分

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【あらすじ】

ニューヨークのダウン・タウン、ウエスト・サイド。移民の多いこの街では、二つのグループが何かにつけて対立していた。リフをリーダーとするヨーロッパ系移民のジェット団と、ベルナルドが率いるプエルトリコ移民のシャーク団だ。ある日、ベルナルドの妹・マリアはシャーク団のメンバーに連れられて初めてのダンスパーティに出かける。マリアはそこで一人の青年に心を奪われる。しかし、それは許されない恋だった。彼の名はトニー、対立するジェット団の元リーダーだった……。

 

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ニューヨーク・マンハッタンのスラム街を舞台に、イタリア系のジェット団とプエルトリコ系のシャーク団の抗争と悲劇を描いたミュージカル映画。原作はシェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』を元にした、1957年にブロードウェイで上演された同名のミュージカルである。本作は、その映像権を映画プロデューサーのウォルター・ミリッシュが獲得し、映画化した作品である。

ナタリー・ウッドとリチャード・ベイマー主演。これにジョージ・チャキリス、リタ・モレノらが加わり、「トゥナイト」「アメリカ」「マンボ」「クール」「マリア」など、映画の中で歌われる曲も多くの人を魅了して、サウンドトラック・アルバムも空前の売り上げとなった。

 

アカデミー賞では作品賞をはじめ、ノミネートされた11部門中10部門を受賞し、この中には作品賞、監督賞とともにジョージ・チャキリスとリタ・モレノがそれぞれ助演男優賞助演女優賞を受賞した。また、ロバート・ワイズは4年後に『サウンド・オブ・ミュージック』でも監督賞を受賞している。

1961年10月18日にユナイテッド・アーティスツの製作・配給で全米公開され、批評家、観衆からの絶大な支持を得て、その年のアメリカ国内第2位の興行成績となった。

そしてAFIアメリカ映画100年シリーズによると、アメリカ映画ベスト100では1998年に第41位、2007年に第51位、2004年のアメリカ映画主題歌ベスト100では『雨に唄えば』『サウンド・オブ・ミュージック』と並んで3曲が選ばれ、また2006年のミュージカル映画ベストでは『雨に唄えば』に続いて第2位(第3位が『オズの魔法使』、第4位が『サウンド・オブ・ミュージック』)となり、ミュージカル映画の代表作として評価は高い。

 

1961年に初公開された後も幾度かリバイバル公開されているほか、2021年にはスティーヴン・スピルバーグ監督によって『ウエスト・サイド・ストーリー』としてリメイクされた。

 

 

ジャンル:ミュージカル

個人的満足度:☆☆☆☆★