『マッドボンバー』(1972年・アメリカ)
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原題：The Mad Bomber
監督：バート・I・ゴードン
出演：ヴィンセント・エドワーズ
チャック・コナーズ
ネヴィル・ブランド
クリスティナ・ハート
ナンシー・ホノルド
ハンク・ブラント
ロイス・D・アップルゲイト
上映時間：1時間31分
【あらすじ】
ロサンゼルスの高校、病院、ホテルなどの公共施設で次々と爆破事件が発生する。連続爆弾魔の正体は、妻と離婚し一人娘を麻薬中毒で亡くし、社会を逆恨みして復讐を企む男ドーンだった。一方、平凡な愛妻家フロムリーは性犯罪を繰り返し快楽を得ていた。爆破事件を担当することになったミネリ刑事は、フロムリーが病院での犯行中に爆弾魔を偶然目撃していたと知り、犯人のモンタージュ写真作成に無理やり協力させるが……。
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巨大モンスター映画の数々でカルト人気を博したバート・I・ゴードン監督のキャリアの中で、最も異彩を放つ犯罪アクション。TVシリーズ『ベン・ケーシー』のヴィンセント・エドワーズら俳優たちの怪演は鬼気迫るものがある。
いかつい顔のチャック・コナーズがケント・デリカット風に眼鏡をかけ、独自の倫理観で大暴走。ゴミのポイ捨てオヤジをねじ上げ、婚前交渉女子大生やジェンダーフリー集会に集まったご婦人を爆殺していく。『スピード』『ブローン・アウェイ 復讐の序曲』に先行すること20年以上、いや、あらためて確かめると、全米を震撼させた実在の爆破魔ユナ・ボマー、セオドア・カジンスキーの犯行開始より5年も先んじていたとは驚きだ。犯人を追う刑事は強権発動、唯一の目撃者がレイプ魔と、70年代B級バイオレンス・アクションの要素もたっぷりの捨て置けない作品。
ジャンル：クライム
個人的満足度：☆☆★★★
