『サウンド・オブ・ミュージック』(1965年・アメリカ)
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原題:The Sound of Music
監督:ロバート・ワイズ
出演:ジュリー・アンドリュース
クリストファー・プラマー
エリノア・パーカー
リチャード・ヘイドン
ペギー・ウッド
シャーミアン・カー
ニコラス・ハモンド
ヘザー・メンジース
デュアン・チェイス
アンジェラ・カートライト
デビー・ターナー
キム・カラス
ダニエル・トゥルーヒット
ベン・ライト
ノーマ・ヴァーデン
ギル・スチュアート
アンナ・リー
ポーティア・ネルソン
エイダ・ベス・リー
ドリーン・トライデン
マーニ・ニクソン
エヴァドニ・ベイカー
ケンドリックス・ハクザム
アラン・キャロウ
上映時間:2時間55分
【あらすじ】
1938年のオーストリア。ある日、見習い修道女のマリアは院長の命により、厳格なフォン・トラップ大佐の一家に子供たちの家庭教師としてやって来た。軍隊式の厳しい教育を望む大佐は、早々にマリアと対立。しかし、彼女の温かい人柄と音楽を用いた教育法によって、7人の子供たちはマリアが大好きになり、次第にトラップ大佐も彼女に好意を寄せていく。一方、マリアもそんな大佐に惹かれ始めている自分に気づくが……。
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歌うことが大好きな修道女と、彼女が家庭教師として派遣された大佐一家との温かい交流を、名曲の数々とともに描いたミュージカル映画の不朽の名作。
アカデミー作品賞はじめ合計5部門を受賞したミュージカル映画史上不朽の名作。マリアが草原で高らかにテーマ曲を歌うファースト・シーンを筆頭に、「ドレミの歌」「エーデルワイス」など誰もが知っている名曲の数々が登場。ジュリー・アンドリュースの天真爛漫な魅力と美声はもちろん、ロバート・ワイズ監督による軽快な演出、そしてラストシーンの山越えに代表される躍動感あふれる映像美に圧倒される。
ドイツによるアンシュルスを逃れてオーストリアからアメリカに亡命したゲオルク・フォン・トラップ大佐は、家族で合唱団を作り、アメリカで興行して成功を収めた。ゲオルクの妻マリア・フォン・トラップは、1949年に自叙伝『トラップ・ファミリー合唱団物語』を著し、ベストセラーとなった。この原作をリチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタイン二世の名コンビが1959年11月にブロードウェイでミュージカルとして初演し、大当たりとなった。本作はそのミュージカル版『サウンド・オブ・ミュージック』を原作とするミュージカル映画で1965年に世界的に大ヒットし、1966年には『風と共に去りぬ』が1940年に記録した歴代興行収入世界記録を更新した。
本作は第38回アカデミー賞で作品賞、監督賞(ロバート・ワイズ)、編集賞(ウィリアム・H・レイノルズ)、編曲賞(アーウィン・コスタル)、録音賞(ジェームズ・P・コーコランとフレッド・ハインズ)の5部門を獲得し、リチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタイン二世の最後の作品でもあった。
ジャンル:ミュージカル
個人的満足度:☆☆☆☆★