『ターミナル』(2004年・アメリカ)
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原題:The Terminal
出演:トム・ハンクス
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
スタンリー・トゥッチ
バリー・シャバカ・ヘンリー
シャイ・マクブライド
ディエゴ・ルナ
ゾーイ・サルダナ
クマール・パラーナ
エディ・ジョーンズ
ヴァレラ・ニコラエフ
スティーブン・メンデル
ジュード・チコレッラ
コリー・レイノルズ
リニ・ベル
カーリース・バーク
ベニー・ゴルソン
ダン・フィナティ
ジム・イシダ
ステファン・フラー
サーシャ・スピルバーグ
上映時間:2時間9分
【あらすじ】
ニューヨーク、ジョン・F・ケネディ国際空港。ある大切な約束を果たすため、東ヨーロッパのクラコウジアという小国からアメリカへやって来たビクター。だが、入国直前に祖国でクーデターが発生。事実上国家が消滅してしまい、パスポートが無効となった彼は入国を拒否される事態に見舞われる。とは言え帰国することもできず、空港内に足止めされてしまったビクターは、やむなく空港のターミナル内で生活を始めることに。トラブルを嫌う空港警備局主任ディクソンに煙たがられながらも、しだいに彼は英語を少しずつ覚え、フライト・アテンダントのアメリアたちと交流しはじめる……。
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スティーヴン・スピルバーグ監督&トム・ハンクスの3度目となるタッグ作。パスポートが無効になり空港ターミナルに閉じ込められてしまった男と、ターミナル内の従業員との交流と恋模様を、実話に基づいて描いたヒューマン・ドラマ。
奇妙な英語発音の異邦人をトム・ハンクスが妙演。また、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ演じるキャビンアテンダントとのロマンスや、周囲の人々との交流を深めながら助け合ってゆく姿にも心が温まる。
2001年の同時多発テロ事件以後、米国各地の空港で警備が厳しくなったことなど現実の空気を少なからず反映したのが興味深い。また、主人公と彼を応援する人々(移民が多い)の交流がハートウォーミングな物語に発展していくのは、スピルバーグの旧作『E.T.』のようでもある。
因みに、舞台となる空港ターミナルは本物ではなく、20週間かけて建設されたセットである(しかも中にある各店舗は現実と同じように営業できる)。そんな大胆な撮影方法も要注目。
ジャンル:ドラマ
個人的満足度:☆☆☆★★