映画 #1203『カポーティ』

 

カポーティ』(2005年・アメリカ)

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原題:Capote

監督:ベネット・ミラー

出演:フィリップ・シーモア・ホフマン
   キャサリン・キーナー
   クリフトン・コリンズ・Jr.
   マーク・ペルグリノ
   クリス・クーパー
   ブルース・グリーンウッド
   ボブ・バラバン
   エイミー・ライアン
   アリー・ミケルソン
   マーシャル・ベル
   R・D・レイド
   アダム・キンメル

上映時間:1時間54分

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【あらすじ】

1959年、カンザス州の田舎町で農場主一家が惨殺される。この事件を新聞で知った作家カポーティは、事件の全貌を小説にしようと思い立ち、ニューヨークから現地へ向かう。カポーティは幼なじみの小説家ネルの協力で調査を開始し捜査部長デューイに近づいて捜査資料を見せてもらう。そんな中、カポーティは殺人犯として逮捕された青年ペリーと獄中で面会。同じような境遇に育ったペリーと親交を深める一方、小説の執筆を進める……。

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05年度アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞、助演女優賞、脚色賞の5部門にノミネートされ、トルーマン・カポーティ本人に生き写しの演技を披露したフィリップ・シーモア・ホフマンが主演男優賞を受賞した伝記ドラマ。タイトルの通り、作家のトルーマン・カポーティを描いたもので、彼が代表作「冷血」を取材し書き上げるまでを中心に描いている。

 

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ティファニーで朝食を」等で戦後のアメリカ文学界きっての人気作家となり、またゲイであることを公言し、何かとスキャンダラスな話題を提供し続けた異色の天才作家カポーティ。その彼が、実際に起きた一家惨殺事件を自ら徹底取材した末、傑作ノンフィクション・ノベル「冷血」を生み出すにいたるまでの心の苦悩と葛藤を綴った本作。死刑を宣告された犯人を自作に利用しつつも、やがて親近感を覚えて戸惑うカポーティ。作品のために"冷血"になっていた彼が、死刑を前にした犯人の心を知る過程は、感動的でありスリリングでもある。

 

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ジャンル:伝記

個人的満足度:☆☆★★★