映画 #573『リコリス・ピザ』

 

リコリス・ピザ』(2021年・アメリカ)

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原題:Licorice Pizza

監督:ポール・トーマス・アンダーソン

出演:アラナ・ハイム 
   クーパー・ホフマン
   ショーン・ペン 
   トム・ウェイツ 
   ブラッドリー・クーパー 
   ベニー・サフディ
   マーヤ・ルドルフ
   スカイラー・ギソンド
   メアリー・エリザベス・エリス
   デストリー・アリン・スピルバーグ
   ジョセフ・クロス
   ネイト・マン
   ジョン・C・ライリー
   クリスティーン・エバーソール
   ジョージ・ディカプリオ
   ユミ・ミズイ
   安生めぐみ
   エスティ・ハイム
   ダニエル・ハイム
   モルデハイ・ハイム
   ドナ・ハイム

上映時間:2時間14分

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【あらすじ】

1970年代、ハリウッド近郊、サンフェルナンド・バレー。高校生のゲイリー・ヴァレンタインは子役として活躍していた。アラナ・ケインは将来が見えぬまま、カメラマンアシスタントをしていた。ゲイリーは、高校の写真撮影のためにカメラマンアシスタントとしてやってきたアラナに一目惚れする。

「君と出会うのは運命なんだよ」

強引なゲイリーの誘いが功を奏し、食事をするふたり。

「僕はショーマン。天職だ」

将来に何の迷いもなく、自信満々のゲイリー。将来の夢は?何が好き?……ゲイリーの言葉にアラナは「分からない」と力なく答える。

それでも、ふたりの距離は徐々に近づいていく。
ゲイリーに勧められるままに女優のオーディションを受けたアラナはジャック・ホールデンというベテラン俳優と知り合い、映画監督のレックス・ブラウとテーブルを囲む。また、カリフォルニア市長選に出馬しているジョエル・ワックスの選挙活動のボランティアを始める。ゲイリーはウォーターベッド販売を手掛けるようになり、店に来た女の子に声を掛ける。

ある日、ふたりは映画プロデューサーのジョン・ピーターズの家へベッドを届けるが、ある面倒に巻き込まれる。

それぞれの道を歩み始めるかのように見えたふたり。出会い、歩み寄り、このまま、すれ違っていくのだろうか――。

 

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舞台は1970年代のロサンゼルス、サンフェルナンド・バレー。実在の人物や出来事を背景にアラナとゲイリーが偶然に出会ったことから、歩み寄りすれ違っていく恋模様を描き出す。

 

マグノリア』でベルリン国際映画祭金熊賞、『パンチドランク・ラブ』でカンヌ、『ザ・マスター』でヴェネチア、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』でベルリンと、世界三大映画祭すべてで監督賞受賞の伝説を作り、常に世界中の映画ファンが新作を心待ちにしている天才監督ポール・トーマス・アンダーソン。最新作となる本作はオリジナル脚本の完成度の高さ、細かな脇役に至るまで行き届いた演出が高く評価され、本年度アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞にノミネートされたほか、世界中の映画賞を席巻している。

 

舞台は1970年代のハリウッド近郊、サンフェルナンド・バレー。カメラマンアシスタントのアラナと高校生ゲイリーが偶然に出会い、すれ違い、歩み寄っていく恋模様を描き出す。主演は三姉妹バンド、ハイムの三女であるアラナ・ハイムとポール・トーマス・アンダーソン監督の盟友フィリップ・シーモア・ホフマンの息子であるクーパー・ホフマン。ともに本作で鮮烈な映画デビューを飾り、主演女優賞やブレイクスルー賞を総なめに!

脇を固める俳優も曲者揃いだ。ショーン・ペントム・ウェイツブラッドリー・クーパーベニー・サフディとレジェンドたちが集結し、実在の人物をモデルにしたアクの強い登場人物を生き生きと演じている。 主人公ふたりの感情に寄り添う音楽を手掛けたのはレディオヘッドジョニー・グリーンウッドポール・トーマス・アンダーソン監督とは本作で5作目のタッグとなる。劇伴のほか、数々の楽曲が全編を彩り、こだわり抜いた、セット、小道具、ファッション、ヘアスタイルが70年代を完璧に再現する。散りばめられた当時の音楽やファッション、そして恋の痛みと嬉しさに溢れる主人公たちの姿に、誰もが"あの頃の気持ち"と"映画の楽しさ"を思い出さずにいられない!

 

ちなみに、本作の原題"Licorice Pizza"は、1969年から1980年代後半にかけてカリフォルニア州南部で店舗を展開していたレコードチェーンの名前から取られたものである。

 

 

ジャンル:ロマンス

個人的満足度:☆☆☆☆☆