『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(2005年・アメリカ、カナダ)
*****
原題:A History of Violence
出演:ヴィゴ・モーテンセン
マリア・ベロ
エド・ハリス
ウィリアム・ハート
アシュトン・ホームズ
ハイディ・ヘイズ
ピーター・マクニール
スティーヴン・マクハティ
グレッグ・ブリック
カイル・シュミット
スメラ・ケイ
上映時間:1時間36分
【あらすじ】
インディアナ州の田舎町ミルブルックにある小さなダイナーを経営するトム・ストールは、妻のエディ、2人の子供たちと平穏な生活を送っていた。ある夜、ダイナーに強盗が押し入り、トムは銃を奪って強盗を射殺した。一躍、町のヒーローとなったトムだが、数日後、不審な男がトムを訪ねてくる。男はトムを"ジョーイ"と呼び、執拗につけ回し、遂には家族にまで危険が及ぶ。そして、トムの血塗られた過去が明らかになってゆく……。
*****
一発の弾丸が破壊した平凡な日常。封印されていた殺しのDNAが再び覚醒する…。
カナダ人監督デヴィッド・クローネンバーグがジョン・ワグナーの同名のグラフィックノベルを映画化したバイオレンス・サスペンス。2005年度アカデミー賞では脚色賞と、ウィリアム・ハートが助演男優賞にノミネートされた。また、アメリカの評論家から絶賛され、「ローリング・ストーン」誌の2005年のBest top 10で1位に選ばれた。また、イギリスのエンタメニュースサイトdigital spyの「映画に出てくる名セックスシーンベスト10」では4位に選ばれた。
米国の小さな田舎町で起きた意外な事件が呼び水となって、それまで平和な家庭生活を営んできた1組の夫婦に、さらなる脅威と試練が訪れる様子をスリル満点に描写。次第に意外な本性をあらわにしていく主人公を『グリーンブック』などの名男優V・モーテンセンが好演したのを始め、M・ベロ、E・ハリス、W・ハートら名優陣の息詰まる競演も必見だ。二転三転する物語に加え、重苦しくもほのかな希望を感じさせるラストシーンが深い余韻を残す。
ちなみに、冒頭に出てくる2人組の強盗リーランド・ジョーンズ(Leland Jones)とウィリアム・オーサー(William Orser)の名は、『セブン』(1995年)で土曜日・第4の殺人「Lust」(肉欲)を犯すキャラクターを演じた、俳優のリーランド・オーサー(Leland Orser)から取られている。
ジャンル:ドラマ
個人的満足度:☆☆☆☆☆