映画 #1062『リバティ・バランスを射った男』

 

『リバティ・バランスを射った男』(1962年・アメリカ)

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原題:The Man Who Shot Liberty Valance

監督:ジョン・フォード

出演:ジョン・ウェイン
   ジェームズ・スチュアート
   リー・マーヴィン
   ヴェラ・マイルズ
   エドモンド・オブライエン
   ウディ・ストロード
   アンディ・ディヴァイン
   ジョン・キャラダイン
   ケン・マレー
   ジャネット・ノーラン
   ジョン・クァーレン
   ウィリス・バウチイ
   カールトン・ヤング
   デンバー・パイル
   ストローザー・マーティン
   リー・ヴァン・クリーフ
   ロバート・F・サイモン
   O・Z・ホワイトヘッド
   ポール・バーチ
   ジョゼフ・フーバー
   アンナ・リー

上映時間:2時間3分

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【あらすじ】

トム・ドニファンという男の葬式に参列するため、上院議員ランスと妻ハリーは西部の小さな町シンボーンに駆けつけた。参列の理由を記者に問われたランスは、自らの過去を語り始める。

1880年代、東部の大学で法律を学んだランスは西部へやって来たが、無法者として悪名高いリバティ・バランス一味に襲われ重傷を負う。牧場主で銃の名手トムに救われた彼は、町の新聞社主ピーボディと協力して無法者一味と戦おうと決意する……。

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モンタナ州立大学教授ドロシー・M・ジョンソンが1949年に書いた同名小説をジェームズ・ワーナー・ベラとウィリス・ゴールドベックが共同脚色、『馬上の二人』のジョン・フォードが監督した異色西部劇。理想主義の若き法律家と、無法時代を知る銃の名手。近代化の波が押し寄せるアメリカ西部で価値観の異なる男たちが育んだ友情を、ジョン・フォード監督とジョン・ウェインの西部劇黄金コンビが詩情豊かに綴る。なお、本作はジョン・ウェインジョン・フォードがコンビで製作した最後の西部劇映画でもある。

 

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クライマックスの決闘シーンを物語が75%ほど経過した時点に配し、終盤のラスト3分前で決闘シーンの謎解きの種明かしを行うというやや変わった倒叙展開を持つ作品である。この作品でリバティ・バランスを演じたリー・マーヴィンは、元来悪役専門のイメージが強かったが本作で主演のジョン・ウェインと渡り合う演技を見せつけ悪役のイメージを払拭する事に成功し、一躍注目されスターダムにのし上がった。

ちなみに、バート・バカラック作曲、ハル・デヴィッド作詞で、ジーン・ピットニーが歌ってヒットさせた「リバティ・バランスを射った男」は、この映画のために作られた楽曲であるが、作中では使われていない。

 

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西部劇が終焉へと向かう時代に製作された本作は、暴力と正義のあり方において、時代の変化を描いてみせている。そこに西部劇全盛期の監督や人気スターが参加していることで、消えゆく西部の最後の輝きを感じさせているのもポイント。

 

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ジャンル:西部劇

個人的満足度:☆★★★★