『11人のカウボーイ』(1971年・アメリカ)
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原題:The Cowboys
監督:マーク・ライデル
出演:ジョン・ウェイン
ロスコー・リー・ブラウン
ブルース・ダーン
スリム・ピケンズ
A・マルティネス
コリーン・デューハースト ほか
上映時間:2時間11分
【あらすじ】
ゴールドラッシュに沸く西部。老齢の牧場主ウィルは、西部一の難所を通り1500頭もの牛を400マイル(約650km)離れた土地まで移動させねばならないという矢先、雇っていたカウボーイ達が職場放棄し金脈探しに出て行ってしまう。近郷近在の男衆も同様で、牛追いの仕事に雇えそうな大人の男は1人残らずいなくなった。ウィルは仕方なく学校の男子生徒たちを勧誘。そして、その十代半ばの子供たちに意外と根性があることを知り、雇い入れることに……。
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400マイルの旅が小さなカウボーイたちに与えた試練とは…。惨殺、復讐と社会的にも様々な反響を呼んだ、異彩マーク・ライデル監督が放つ異色西部劇。ウィリアム・デール・ジェニングスによる1971年の同名小説に基づく。
頑固一徹な老カウボーイと、牛追い(キャトル・ドライブ)のために雇われた少年達の心の交流を描いた作品。我が子とのつながりが上手く持てなかった男が、孫ほども年の離れた少年達に、西部の男の生き様を伝えていく。主演であり、タフなヒーローとして認知されているジョン・ウェインが映画途中(終了を20分も残して)で悪役に殺されてしまうという、珍しい展開の作品である。ジョン・ウェインが殺される作品としては、彼の遺作となった『ラスト・シューティスト』(The Shootist)がある。
ジャンル:西部劇
個人的満足度:☆☆☆★★