『ボーダー』(1982年・アメリカ)
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原題：The Border
監督：トニー・リチャードソン
出演：ジャック・ニコルソン
ハーヴェイ・カイテル
ヴァレリー・ペリン
ウォーレン・オーツ
ジェフ・モリス
シャノン・ウィルコックス
エルピディア・カリロ
マニュエル・ビエスカス ほか
上映時間：1時間49分
【あらすじ】
ロサンゼルスの警官チャーリーは、工場で真面目に働く外国人労働者をも不法入国者として検挙しなければならない仕事に疲れていた。彼は以前の気楽な公園管理の職に戻りたいと思っていたが、妻の説得で給料の良い国境警備の仕事に就く。しかし、メキシコ国境近くのエル・パソに配属されたチャーリーは、検挙率を上げれば上げるだけ稼げるこの仕事の陰には、汚い裏取引が横行していることを知る。そして、その陰で虐げられているメキシコ人たちの悲惨な実態に触れるうち、最初は職務に忠実だったチャーリーの心の中に正義が芽生えていく……。
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アメリカとメキシコとの国境の町エル・パソを舞台に、腐敗した国境警備の現状を風刺的に描き、現代アメリカ社会の恥部を暴いた社会派ドラマ。監督は『ホテル・ニューハンプシャー』のトニー・リチャードソン。出演は『恋愛適齢期』のジャック・ニコルソンと『U-571』のハーヴェイ・カイテル。
ニコルソン扮する警備隊員に浪費癖の妻と貧しいメキシコ人女性を絡ませたり、私腹を肥す同僚たちを登場させるなど、貧富や正義の喪失といったアメリカの抱えている問題に迫った脚本が興味深い。
ジャンル：ドラマ
個人的満足度：☆☆☆☆☆
