『幸せなひとりぼっち』(2015年・スウェーデン)
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原題:En man som heter Ove
監督:ハンネス・ホルム
出演:ロルフ・ラスゴード
イーダ・エングボル
バハー・パール
フィリップ・バーグ
カタリナ・ラッソン ほか
上映時間:1時間56分
【あらすじ】
最愛の妻ソーニャを亡くしたばかりの59歳の男オーヴェは、口うるさい偏屈な老人として近所から煙たがられている存在である。ある日、43年勤め続けた鉄道会社をクビになったオーヴェは、生きる希望を失い、首を吊って死のうとするが、隣に越してきたイラン人女性パルヴァネとその家族の騒々しさに自殺を邪魔をされてしまう。以降も、陽気な彼女の遠慮のない言動に何度も自殺を邪魔されたオーヴェは彼女の存在を疎ましく思うが、彼女とその家族と接するうちに徐々に心境に変化が生まれてくる。その一方で、オーヴェは幼い日の亡き父との慎ましくも穏やかだった生活や若き日のソーニャとの運命的な出会い、彼女との幸せな日々、そして2人に起きた悲劇を思い出す……。
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孤独な老人が隣人一家との触れあいを通して再生していく姿を描いたスウェーデン発のヒューマンドラマ。原作は世界的ベストセラーとなったフレドリック・バックマンの2012年の同名小説で、妻を亡くし、職も失って生きる希望をなくした59歳の偏屈で孤独な男が近所に越してきたイラン人女性とその家族との交流を通じて再生していく姿を、ユーモアを交えて描いている。
本国スウェーデンでは同時期に公開された『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を抑えて、ボックスオフィスのトップとなり、160万人を越える動員(スウェーデン国民の約5人に1人)を記録してスウェーデン映画史上歴代3位となる興行成績を樹立した他、ボックスオフィスで5週連続1位を記録し、口コミでの評判で5ヶ月を超えるロングランとなった。また、スウェーデンの映画賞であるゴールデン・ビートル賞で主演のロルフ・ラスゴードが本人にとって2度目となる主演男優賞を受賞したほか、第89回アカデミー賞では外国語映画賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされた。
2022年、『オットーという男』としてハリウッドリメイクされた。マーク・フォースター監督、トム・ハンクス主演兼製作。
ジャンル:ドラマ
個人的満足度:☆☆★★★