『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』(1989年・フィンランド、スウェーデン)
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原題:Leningrad Cowboys Go America
監督:アキ・カウリスマキ
出演:マッティ・ペロンパー
カリ・ヴァーナネン
サッケ・ヤルヴェンパー
ヘイッキ・ケスキネン
ベリ・ペッカ・オイノネン
シル・セッパラ
マウリ・スメン
マト・ヴァルトネン ほか
上映時間:1時間18分
【あらすじ】
極端に長いクイッフととんがりブーツがトレードマークの「レニングラード・カウボーイズ」は、シベリアの片田舎で活動する時代錯誤のアマチュアバンド。商業的な成功を夢見ているが、追っかけてくるファンは村の愚か者イゴールだけ。ここでは芽が出ないと悟ったマネージャーのウラジミールは、屋外練習で凍り付いたメンバーを含む一行を率いてアメリカへ赴く。
ニューヨークにたどり着いた一行だったが、評価はやはり芳しくない。エージェントの「俺のいとこの結婚式で演奏しろ」との提案を真に受けた一行は、ディーラーから全財産をはたいて中古車を買い、メキシコを目指して旅立つ。かくして文無しの旅芸人となった彼らは、生活費を稼ぐためにバーやクラブに寄っては演奏し、アメリカ各地の音楽を取り込んでいく……。
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架空のバンド「レニングラード・カウボーイズ」が、故郷シベリアからアメリカに渡りメキシコまでを旅するロードムービー。レニングラード・カウボーイズの奇抜な出で立ちと、ポルカに始まりロックンロールなどアメリカ各地の影響を受けて変化していく彼らの演奏、とぼけた物語展開が魅力のコメディ映画である。
製作はクラウス・ヘイデマン、監督・脚本は『パラダイスの夕暮れ』のアキ・カウリスマキ、共同脚本はサッケ・ヤルヴェンパーとマト・ヴァルトネン、撮影はティモ・サルミネン、音楽はマウリ・スメンが担当。出演はマッティ・ペロンパー、カリ・ヴァーナネンほか。
ジャンル:コメディ
個人的満足度:☆☆☆☆☆