映画 #828『スカーフェイス』

 

スカーフェイス』(1983年・アメリカ)

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原題:Scarface

監督:ブライアン・デ・パルマ

出演:アル・パチーノ
   ミシェル・ファイファー
   スティーヴン・バウアー
   メアリー・エリザベス・マストラントニオ
   ロバート・ロッジア
   F・マーリー・エイブラハム
   ポール・シェナー
   ハリス・ユーリン
   ミリアム・コロン  ほか

上映時間:2時間50分

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【あらすじ】

1980年、トニー・モンタナはキューバからの難民船でアメリカにやって来た。弟分のマニーとともに難民収容所での殺しを請け負ったトニーは、マフィアの一員となる。最初の仕事となったコロンビア人とのコカイン取引で、彼は罠にはめられながらも度胸と機転で窮地を切り抜け、それがきっかけでボスに目をかけられるようになる。間もなく頭角を現し始めた彼は、次第に大いなる野望を抱くようになっていくが……。

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ハワード・ホークス監督作品『暗黒街の顔役』の現代版リメイク作品。アメリカン・ドリームを追い求めた男の壮絶なる生き様を描く。主演アル・パチーノの鬼気迫る演技、そしてバイオレンス描写も凄まじいアクション・ドラマに仕上がっている。

全米興行収入週末成績初登場2位(1983年12月9日-11日付)のヒットを記録し、ゴールデングローブ賞ではジョルジオ・モロダー(作曲賞)、スティーヴン・バウアー(助演男優賞)、アル・パチーノ(主演男優賞)がノミネートされた。

 

公開当時は決して評論家などからの評価は高くなかったが、その後時間の経過と共にマフィア映画のカルト的な傑作としての評価が確立し、特に黒人の若者たちの間では熱狂的に支持されるようになった。今では都市部のギャングのライフ・スタイルのバイブルとして、この作品と主人公のトニー・モンタナは、映画を超えた文化的なアイコンとなっている。また、そうした社会的な影響の中でも、特にギャングスタ・ラップに於いてはこの作品のイメージはアイコンとして何度も引用され、アーティストたちの歌詞に大きな影響を与えている。

全世界で大ヒットしたRockstar Games社のコンピュータゲーム『Grand Theft Auto: Vice City』は、本作の影響を受けた作品として知られている。

 

主人公トニー・モンタナの台詞 "Say hello to my little friend!(「これがご挨拶だ!」)" は、アメリカン・フィルム・インスティチュート (AFI)が選んだ「アメリカ映画の名セリフベスト100」の61位に選ばれ、現在でも映画やテレビ番組などで度々引用される。

 

 

ジャンル:クライム

個人的満足度:☆☆☆☆☆