映画 #815『スーパーマンⅢ 電子の要塞』

 

『スーパーマンⅢ 電子の要塞』(1983年・アメリカ)

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原題:Superman Ⅲ

監督:リチャード・レスター

出演:クリストファー・リーヴ
   リチャード・プライヤー
   アネット・オトゥール
   マーゴット・キダー
   ジャッキー・クーパー
   マーク・マクルーア
   ロバート・ヴォーン
   アニー・ロス
   パメラ・スティーヴンソン
   ギャヴァン・オハーリー

上映時間:2時間3分

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【あらすじ】

大企業の経営者ウェブスターは、世界の富を独占すべく、天才プログラマーのゴーマンを仲間に引き入れて超高性能コンピューターを作り上げた。手始めに気象衛星を乗っ取ったウェブスターは、コロンビアに豪雨を降らせてコーヒー農園を壊滅させ、コーヒー市場を支配しようと企むが、スーパーマンに阻止されてしまう。激怒した彼はスーパーマンの弱点を調べ上げ、それが宇宙に散らばるクリプトナイトの破片であることを突き止める……。

 

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アメリカン・コミック作品「スーパーマン」を原作とし、1978年から続く人気映画シリーズの3作目。悪役をレックス・ルーサー一味から大会社を経営するウェブスター姉弟に、ヒロインをロイス・レーンからラナ・ラングに置き換えた作品。レックス・ルーサー役のジーン・ハックマンは4作品の中で唯一出演していない。

今回は、人間が作り出した人間以上の頭脳、スーパーコンピューターがスーパーマンを苦しめる。また、悪の心が芽生え、善悪の葛藤に苦しむスーパーマンの心の戦いも見ものだ。

 

元々ナンバリング・タイトルではなかった(本来の題名は『スーパーマンvs.スーパーマン』)という経緯のある本作は、多分に番外篇的な要素を含んでいる。本来スラップスティックなコメディ活劇を得意とするリチャード・レスターが、『II』の途中参加を経て今作では本格的にメガホンを取った。有名コメディアンのリチャード・プライヤーもメインキャストに起用され、コメディ要素が大幅に増加。前2作のセルフ・パロディと呼べる作品に仕上がった。

悪の人格のスーパーマンのスーツは全体に浅黒く、リーヴも無精髭を生やして、いかにもやさぐれたイメージになっている。善悪2人「スーパーマンクラーク・ケント」の対決ではリーヴが2役を演じ、スタンドインや合成によって当時の映像技術で可能な限りの演出をみせてくれる。

 

 

ジャンル:アクション

個人的満足度:☆☆☆☆☆