『星の王子ニューヨークへ行く2』(2021年・アメリカ)
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原題:Coming 2 America
監督:クレイグ・ブリュワー
出演:エディ・マーフィ
アーセニオ・ホール
ジャーメイン・ファウラー
レスリー・ジョーンズ
トレイシー・モーガン
キキ・レイン
シャーリー・ヘドリー
ウェズリー・スナイプス
ジェームズ・アール・ジョーンズ
ジョン・エイモス
テヤナ・テイラー
バネッサ・ベル・キャロウェイ
ポール・ベイツ
ノムザモモ・ムバサ
ベラ・マーフィ
ルーイ・アンダーソン
ロティミ
モーガン・フリーマン
上映時間:1時間50分
【あらすじ】
アキーム王子がリサをザムンダ王国に連れて帰って30年の時が流れ、アキームが新たな国王に就任しようとしたまさにその時、アキーム本人も知らない自身の息子がアメリカにいることが判明した。その彼の名はラヴェル。聡明でクイーンズ出身。ザムンダの王位継承は男系との決まりがあるが、 アキームとリサには娘しかいなく、余命いくばくもない父ジャファ国王はラヴェルを皇太子として迎えたいと願っており、その想いを尊重してアキームとセミは彼を迎えに再びニューヨークへ出発する……。
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1988年に公開され、大ヒットしたエディ・マーフィ主演のコメディ『星の王子 ニューヨークへ行く』の、33年ぶりとなる続編。アキーム役のマーフィ、セミ役のアーセニオ・ホール、前国王役のジェームズ・アール・ジョーンズのほか、シャーリー・ヘドリー、ジョン・エイモスら前作からのオリジナルキャストが再び顔を揃える。監督はマーフィ主演のNetflixオリジナル映画『ルディ・レイ・ムーア』のクレイグ・ブリュワー。Amazon Prime Videoで2021年3月5日から全世界で配信された。
前作を知っていれば、30余年の間で変わったことと変わらないことに注目。エディ・マーフィとアーセニオ・ホールが扮装で演じる楽しい脇役キャラクターたちやお約束のお下劣ギャグセンスは健在ながら、運命の伴侶を探すという前作と共通するストーリーを通じて世代交代や価値観のアップデートを感じさせるのは30年後の続編ならではの魅力。
大物俳優から人気実力派アーティストまでカメオ出演も多数。黒人社会の代表的な映画ともされてきた前作だったが、その続編の本作では、まさかのモーガン・フリーマンがチョイ役で出演していたり、グラディス・ナイト、ジョン・レジェンドなど名だたるブラックミュージックのアーティストたちが本人役で出演してパフォーマンスを披露し、作品を大いに盛り上げている。
前作を観ていても観ていなくても楽しめる、充実の仕上がりとなっている。
ちなみに、劇中でアキームの娘役を演じているベラ・マーフィは、エディ・マーフィの実の娘であり、親子共演が実現している。
ジャンル:コメディ
個人的満足度:☆☆☆☆☆