『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』(1992年・アメリカ)
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原題:Scent of a Woman
監督:マーティン・ブレスト
出演:アル・パチーノ
クリス・オドネル
ジェームズ・レブホーン
ガブリエル・アンウォー
フィリップ・シーモア・ホフマン
ニコラス・サドラー
サリー・マーフィ
ブラッドリー・ウィットフォード
リチャード・ヴェンチャー
ジーン・キャンフィールド
ロン・エルダード
フランセス・コンロイ
上映時間:2時間37分
【あらすじ】
全寮制名門高校の奨学生チャーリーは、アルバイトで盲目の退役軍人フランクの世話係をすることに。頑固でひねくれたフランクの態度に手を焼きながら、初日からニューヨークへの旅に同行させられたチャーリーは、一流ホテルや高級レストランを巡る超豪華な旅に驚くばかり。そしてフランクは、この旅が終わったら自殺するつもりだと告白する。陽気にはしゃいだかと思えば急にふさぎ込んでしまう彼の姿に、チャーリーは不安を募らせていく……。
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人生に悲観し、ふて腐れた孤独な盲目の退役軍人が、自身もトラブルを抱え人生の選択に迫られている心優しい青年との数日間の交流を通じて、自分の人生を見つめ直し、新たな希望を見出すまでを描いたヒューマンドラマ。イタリアの作家ジョヴァンニ・アルピーノの小説 Il buio e il miele (『闇と蜂蜜』)を元に、ボー・ゴールドマンが自身の経験を加味して脚色した。
本作でアカデミー主演男優賞を受賞したアル・パチーノは、盲目である自分の老いを悲観しつつも、ある高校生に人生の素晴らしさを説いていく元軍人を演じる。威厳を大切にしつつ、女性の香りに支えられながらその生きざまを振り返る主人公は、まさにパチーノの熟練した演技力あってこそのドラマチックな役柄。まったく瞳を動かさない演技が壮絶で印象的。また、彼がガブリエル・アンウォーと共にタンゴを踊る場面は、映画史に残る名シーンとなった。1993年開催のアカデミー賞授賞式で、パチーノに惜しみない大拍手が捧げられたのも伝説的。
ジャンル:ドラマ
個人的満足度:☆☆☆☆☆