『手紙は憶えている』(2015年・カナダ、ドイツ)
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原題:Remember
監督:アトム・エゴヤン
出演:クリストファー・プラマー
ブルーノ・ガンツ
ユルゲン・プロホノフ
ハインツ・リーフェン
ヘンリー・ツェニー
ディーン・ノリス
マーティン・ランドー ほか
上映時間:1時間35分
【あらすじ】
最愛の妻の死も覚えていられないほど、もの忘れがひどくなった90歳のゼヴ。ある日、ゼヴは友人のマックスから1通の手紙を託される。2人はナチスの兵士に大切な家族を殺された、アウシュヴィッツ収容所の生存者だった。手紙にはナチスの兵士に関する情報が記されていた。兵士の名前は"ルディ・コランダー"。身分を偽り、今も生きているという。容疑者は4人にまで絞り込まれていた。体が不自由なマックスの思いも背負い、ゼヴは復讐を決意し、1通の手紙とおぼろげな記憶だけを頼りに単身旅に出る……。
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ある1通の手紙をきっかけに、家族を殺したナチスへの復讐の旅に出る男の姿を、アトム・エゴヤン監督が描いたサスペンス作品。『人生はビギナーズ』で史上最高齢のアカデミー助演男優賞に輝いたクリストファー・プラマーが主人公ゼヴを演じ、マーティン・ランドー、ブルーノ・ガンツらベテラン俳優陣が顔を揃える。
主人公は認知症の瀬戸際で、記憶が消えたり戻ったりを繰り返す90歳の老人。新人脚本家のベンジャミン・オーガストが、"記憶"をモチーフに、これまでにないホロコーストの物語を作り上げ、その独創性はヴェネチア国際映画祭ほか多くの映画祭で絶賛された。そして、観る者を驚愕させる予想外のラストも必見だ。
ジャンル:サスペンス
個人的満足度:☆☆☆☆☆