『ビトウィーン・トゥ・ファーンズ:ザ・ムービー』(2019年・アメリカ)
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原題:Between Two Ferns: The Movie
監督:スコット・オーカーマン
出演:ザック・ガリフィアナキス
ローレン・ラプカス
ライアン・ゴール
ジャバニ・リナヤオ
ジンジャー・ゴンザーガ
メアリー・シェーア
ロバート・R・シェイファー
マシュー・マコノヒー
ブルース・ウィリス
キアヌ・リーヴス
ウィル・フェレル
ラシダ・ジョーンズ
アダム・スコット
ジョン・チョウ
ジェイソン・シュワルツマン
ブリー・ラーソン
デビッド・レターマン
ポール・ラッド
ジョン・レジェンド
ジョン・ハム
ヘイリー・スタインフェルド
オークワフィナ
ティファニー・ハディッシュ
ベネディクト・カンバーバッチ
テッサ・トンプソン
ピーター・ディンクレイジ
ガル・ギャドット
上映時間:1時間22分
【あらすじ】
ノースカロライナ州のケーブルテレビで放映されているトーク番組「2つのシダの間で」。司会者ザックはゲストに不躾な質問を次々と投げかけ、無礼極まりない態度で相手を怒らせる。そんなある日、ウィル・フェレルが自身のコメディ動画サイト「Funny or Die」でこの番組を勝手に配信して大反響を呼ぶ。これに味をしめたフェレルは、2週間で新作インタビューを10本撮ることができれば大手テレビ局で冠番組を持たせるとザックに約束。ザックは番組制作スタッフたちとともに、出演してくれるセレブを求めて旅に出るが……。
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『ハングオーバー!』シリーズのザック・ガリフィアナキスが司会を務めるトーク番組「ビトウィーン・トゥ・ファーンズ」を、フェイクドキュメンタリー形式で映画化。マシュー・マコノヒー、キアヌ・リーヴス、ベネディクト・カンバーバッチ、ブリー・ラーソンら多数の豪華ゲストが本人役で出演。Netflixで2019年9月20日から配信。
ザック・ガリフィアナキスが2008年からコメディ動画サイト「Funny or Die」で主演していたシリーズ「Between Two Ferns」。テレビのトーク番組のパロディで、ブラッド・ピットからバラク・オバマ大統領(当時)まで、多彩なゲストたちにとんでもない質問を次々ぶつけていく不謹慎コメディが、さらに豪華なセレブをそろえてNetflixで長編映画化。名前は本人そのままだが、本作中のザック・ガリフィアナキスはハリウッドの人気スターではなく、地方のケーブルテレビでくすぶっている不器用な司会者だ。一種のパラレルワールドなので、小さな田舎町の番組になぜかキアヌ・リーヴスまでやって来る。温厚なキアヌには「単語はいくつ知ってます? 1から100までだとすると50語? 75語?」と質問し、さすがのキアヌも不快感丸出しの表情になっていく。アメリカの人気トーク番組につきものの歯の浮くような言葉で誉めそやし、嘘くさいやり取りに対する風刺。それが本作のテーマの1つだ。基となったWebシリーズでも本作映画版でも、インタビュー場面は基本的に打ち合わせなしの即興で、予想の斜め上を行くザックの質問に対するゲストの反応が面白い。
ジャンル:コメディ
個人的満足度:☆☆☆☆☆