『15時17分、パリ行き』(2018年・アメリカ)
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原題:The 15:17 to Paris
監督:クリント・イーストウッド
出演:スペンサー・ストーン
アンソニー・サドラー
アレク・スカラトス
ジュディ・グリア
ジェナ・フィッシャー
レイ・コラサーニ
マーク・ムーガリアン
イザベラ・リサチャー・ムーガリアン
クリス・ノーマン
P・J・バーン
トニー・ヘイル
トーマス・レノン
ウィリアム・ジェニングズ
ポール=ミケル・ウィリアムズ
ブライス・ガイザー
アリサ・アラパッチ
上映時間:1時間34分
【あらすじ】
キリスト系の学校に通うスペンサーとアレクは、厳格な学校の規律が守れない問題児。ある日2人は校長室に呼び出されたアンソニーと意気投合し、友情を深めていく。青年になっても3人は交友を続け、スペンサーとアレクは米軍に入隊し、アンソニーは大学に進学。そんなある日、スペンサーの誘いで3人はヨーロッパ旅行を楽しむことに。しかし、アムステルダム発パリ行きの高速列車に乗った3人は、そこで銃で武装したイスラム過激派の男と遭遇する……。
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『アメリカン・スナイパー』『ハドソン川の奇跡』の巨匠クリント・イーストウッドが、2015年にヨーロッパで起こった無差別テロ「タリス銃乱射事件」で実際に現場に居合わせ、犯人を取り押さえた3人の若者を主役に、事件に至るまでの彼らの半生を、プロの俳優ではなく本人たちを主演に起用して描いたドラマ。幼なじみで親友同士のスペンサー、アレク、アンソニーの3人が出会った少年時代や、事件に遭遇することになるヨーロッパ旅行の過程を描きながら、ごく普通の若者たちが、いかにしてテロリストに立ち向かうことができたのかを明らかにする。
2015年8月21日15時17分、パリ行きの特急列車内で554人の乗客全員をターゲットにした無差別テロ襲撃事件。極限の恐怖と緊張感の中、武装した犯人に立ち向かったのは、ヨーロッパを旅行中だった3人の心優しき若者たちだった。なぜ、ごく普通の男たちは死の危険に直面しながら、命を捨てる覚悟で立ち向かえたのか。本作では、主演は"当事者本人"という極めて大胆なスタイルが採用され、実際の事件に立ち向かった勇敢な3人がそれぞれ自分自身を演じているほか、乗客として居合わせた人たちも出演し実際に事件が起こった場所で撮影に挑んだ、究極のリアリティーを徹底追求した前代未聞のトライアル。我々はこの映画で"事件"そのものに立ち会うことになる。
いつ、どこでテロに直面してもおかしくない今、我々誰もができること、必要なことが提示されている。
ジャンル:ドラマ
個人的満足度:☆☆☆☆☆