映画 #684『4匹の蝿』

 

『4匹の蝿』(1971年・イタリア)

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原題:4 mosche di velluto grigio

英題:Four Flies on Grey Velvet

監督:ダリオ・アルジェント

出演:マイケル・ブランドン
   ミムジー・ファーマー
   ジャン=ピエール・マリエール
   バッド・スペンサー
   フランシーヌ・ラセット
   アルド・バフィ・ランディ
   カリスト・カリスチ
   マリサ・ファブリ

上映時間:1時間44分

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【あらすじ】

ロックバンドの若きドラマー、ロベルトは、執拗に自分をつけ回す正体不明の中年男に悩まされていた。セッションを終えた深夜、薄暗い街路に立つ男を見つけた彼は、足早に立ち去るその影を追い、無人の劇場へと辿り着く。激しい口論の末、ロベルトは男と揉み合いになり、相手が取り出したナイフで誤って彼を刺殺してしまう。血に濡れたナイフを手に、呆然と立ち尽くすロベルト。すると突然、2階の客席に不気味な仮面を被った人物が現れ、その惨状を写真に撮った。一瞬の悪夢のように過ぎ去ったこの奇妙な出来事を契機に、ロベルトの周囲で不可解な事件が続発。自宅に無言電話がかかり、殺害現場を捉えた証拠写真が舞い込む。脅迫者の魔手は次第にロベルトに近づき、妻のニーナは恐怖に耐え切れず、家を出てしまう。事件の真相に迫ろうとした人間が次々と殺害され、被害者の遺体から眼球を摘出して網膜を調べると、そこには"4匹の蝿"を思わす奇妙な黒点が浮かび上がる……。

 

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目を奪う鮮烈な色彩と独創的な映像美で華麗なる恐怖世界を創出し、多くの観客を魅了し続けるイタリアン・ホラーの巨匠、ダリオ・アルジェントが描く幻の傑作。

 

音楽は、多くの映画音楽を手掛けてきた巨匠エンニオ・モリコーネ。ホラー作家として不動の地位を確立した『サスペリア』以前の、初期アルジェント監督作品を彩っている。

 

本作の原題は「灰色びろうどの上の4匹の蝿」という意味であり、原題に動物が入っている、ダリオ・アルジェントの初監督作品『歓びの毒牙』(原題『水晶の羽を持つ鳥』)、2作目『わたしは目撃者』(原題『9尾の猫』)に続く、"動物三部作"の最後を飾る作品となっている。

 

 

ジャンル:サスペンス

個人的満足度:☆☆☆★★