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原題:The Godfather Part III
出演:アル・パチーノ
ダイアン・キートン
アンディ・ガルシア
タリア・シャイア
ソフィア・コッポラ
フランク・ダンブロシオ
リチャード・ブライト
ジョン・サヴェージ
ジョージ・ハミルトン
ブリジット・フォンダ
イーライ・ウォラック
ジョー・マンテーニャ
ヘルムート・バーガー
ラフ・ヴァローネ
ドナル・ドネリー
エンゾ・ロブッティ
上映時間:2時間42分
【あらすじ】
1979年。ファミリーを守ってきたマイケルは老境にさしかかり、バチカンの加護を得て一切の犯罪から手を引くことを宣言した。だが後継者に甥のビンセントを立てたことから内部抗争に火がついてしまう。自身も病に蝕まれるマイケルは何とか事態の収拾を図ろうとするのだが……。
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前作より16年を経て製作された続編。マフィアのボスとして絶大な権力を握ったマイケルの最晩年の物語である。本作品でのマイケルには『Part I』や『Part II』の時のような冷酷さや非情さが消え、物語は彼の懺悔と苦悩、弱さを中心に描かれている。
1970年代後半から1980年代に明らかになったバチカンにおける金融スキャンダルと、それに関連して起きたと噂されている1978年のヨハネ・パウロ1世の「急死」や、1982年に発生し世界を揺るがす大スキャンダルとなったロベルト・カルヴィ暗殺事件といった実在の事件がほぼそのままに近い形で作品に織り込まれている。
当初のタイトルが『マイケル・コルレオーネの死』と予定されていたように(パラマウント側が却下)、本作は三部作(トリロジー)の最終作ではなく、前二部作に対する後日談として位置づけられている。
公開30周年となる2020年9月、フィルムと音声を修復し、新たなオープニングとエンディング及び音楽を付け加えて再構成し、タイトルを当初の構想に基づく『Mario Puzo's The Godfather Coda: The Death of Michael Corleone』としたニューバージョンを12月4日にアメリカの一部劇場で公開。8日に映像ソフト化とストリーミング配信する予定と発表された。日本では『ゴッドファーザー〈最終章〉:マイケル・コルレオーネの最期』のタイトルで12月23日にブルーレイが発売(収録時間は158分と、公開版より短くなっている)。コッポラは今回の編集作業を振り返り、古いセーターの修復に例えて、糸のほつれを直す内に新しいセーターを編むことになったと表現した。
アル・パチーノが老境に達したマイケルを重厚に演じ、アンディ・ガルシアがその後継者としてはつらつとした演技を見せる。トリロジーの最終章にふさわしく、ダイアン・キートンほか豪華なレギュラー俳優陣に、コッポラ監督の愛娘ソフィアが加わっている。
オペラ劇場で迎えるクライマックスと、その後に続く幕切れは<ゴット・ファーザー・サーガ>の締めくくりには相応しい完成度となって充分な感動を与えてくれる。
ジャンル:クライム
個人的満足度:☆★★★★