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原題:The Thing
監督:ジョン・カーペンター
出演:カート・ラッセル
A・ウィルフォード・ブリムリー
T・K・カーター
デヴィッド・クレノン
キース・デイヴィッド
リチャード・ダイサート
チャールズ・ハラハン
ピーター・マローニー
リチャード・メイサー
ドナルド・モファット
ジョエル・ポリス
トーマス・G・ウェイツ
ノルベルト・ヴァイサー
ラリー・J・フランコ
ジェド
エイドリアン・バーボー(声)
上映時間:1時間49分
【あらすじ】
1982年、厳寒の地・南極。そこにある米国の南極観測隊第4基地。マクレディ隊員は、1匹の犬を執拗に追うノルウェー隊が混乱の末、自滅する様子を目撃し、医師コッパーらと調査を開始する。保護した問題の犬は、ごく普通の犬に見えたが、実は、未知の生命体が犬に擬態したものだった。やがて恐るべき本性を現わした生命体は第4基地にいた他の犬たちを殺害すると、なんと人間に擬態。隊員の中に紛れ込むと、隊員同士、疑心暗鬼に陥り……。
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南極の地であらゆる生物を擬態する不定形宇宙生命体の恐怖を描くショッキングホラー。ハワード・ホークス製作の古典SF映画『遊星よりの物体X』をスリリングにリメイク。
『ハロウィン』『クリスティーン』など、ホラー映画ファンに人気のJ・カーペンター監督は、南極基地という密室で繰り広げられる惨劇を、原典を上回るパワフルな演出で緊張感たっぷりに描写。最大の見どころのひとつは、グロテスクかつリアルに表現した宇宙生物の変身場面。初公開時から何年経ってもその凄まじさはまったく薄れない。特殊メークを手掛けたのは、撮影当時24歳だったR・ボッティンら後年の米SF映画界を代表するアーティストたち。主演は『ニューヨーク1997』などでも監督と組んだK・ラッセル。
ジャンル:SF
個人的満足度:☆☆★★★