『ラビリンス/魔王の迷宮』(1986年・アメリカ)
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原題:Labyrinth
監督:ジム・ヘンソン
出演:デヴィッド・ボウイ
ジェニファー・コネリー
シェリー・トンプソン
トビー・フラウド
クリストファー・マルコム
ナタリー・フィンランド
ワーウィック・デイヴィス ほか
上映時間:1時間41分
【あらすじ】
15歳のサラは、空想の世界で遊ぶのが大好きな多感な少女。継母と実父が外出するために、異母弟・トビーの子守りを任されたサラはなかなか泣き止まないトビーにうんざりして、愛読書に登場するおまじないを叫んでしまう。「お願い、今すぐこの子をどこかへ連れ去って」。サラに興味を抱いていたゴブリンの魔王・ジャレスは、サラの言葉を真に受け、トビーをジャレスの支配するゴブリンの世界「ラビリンス」にさらってしまった。そして、弟を返してと懇願するサラに対し、13時間以内に迷宮を抜けて自分の城まで到着するという試練を与える。13時間以内にトビーを連れ戻さなければ、トビーはジャレスの力でゴブリンに変えられてしまう。サラはトビーを救うため、不思議な迷宮世界ラビリンスへと向かうことに……。
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魔王に誘拐された弟を捜しに出た少女の冒険を描くファンタジー。デヴィッド・ボウイの歌に乗せて、ミュージカル風にメルヘンな世界が描かれている。主人公、魔王以外はほぼ全てがマペットで演じられている。
『スター・ウォーズ』シリーズの生みの親、ジョージ・ルーカスが製作総指揮を担当し、今でも人気が高いマペットの操り人形師ジム・ヘンソンが監督として独特の世界観を構築。そんな中、ユニークなマペットたちが続々登場するあたりは、ヘンソン監督ならではの楽しさ。劇中楽曲を手掛け、またゴブリンの王役を演じているデヴィッド・ボウイがマペットたちと歌を披露するシーンは実にユニークで、まさに"ボウイ・ワールド"が展開。そして『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』で注目され、今では演技派女優として活躍するジェニファー・コネリーも、まだあどけなさの残る表情で好演を見せている。
ジャンル:ファンタジー
個人的満足度:☆☆☆★★