『食神』(1996年・香港)
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原題：食神
英題：The God of Cookery
監督：チャウ・シンチー
リー・リクチー
出演：チャウ・シンチー
カレン・モク
ヴィンセント・コク
ン・マンタ
レイ・シウゲイ
ナンシー・シット
タッツ・ラウ
ロー・カーイン
スティーヴン・アウ
リズ・コン
キングダム・ユン
リー・キンヤン
クリスティ・チョン
クラレンス・ホイ
上映時間：1時間35分
【あらすじ】
その料理の腕前と派手なパフォーマンスにより、「食神」として香港料理界に君臨する周。しかしその実態は、名声に溺れて人をこき使い、料理よりもビジネスに精を出すうわべだけの虚像であった。そんな中、周は取引相手（ン・マンタ）と自らの弟子（ヴィンセント・コック）に騙され、「食神」の座を奪われてしまう。落ちぶれた周は、テンプル・ストリートの屋台で出会ったフォウガイ（カレン・モク）らとともに、とんでもない新メニューを考案して復讐を試みる……。
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香港の大人気スター、チャウ・シンチー監督・主演による料理対決アクション・コメディ。落ちぶれた元天才料理人が再起をかけて奮戦する姿を描く。カレン・モクがヒロインを務めるが、非常なる不細工メイクを施して話題になった。
ベタな設定でありながらも、ただの料理対決だけでは済まさない良く練られたストーリーと、まるで漫画を実写化させたようなアクロバティックなギャグの応酬によって観る者を全く飽きさせない強力なコメディに仕上がっている。カレン・モクの強烈特殊メイクのほかにも少林寺ネタ、名優ロー・カーインのヅラネタ等、シンチー映画のお約束も満載。いつもはシンチーとの名コンビでお馴染みのン・マンタが、今作では珍しく悪役に回っているところも興味深い。
シンチーファンの心を大いにくすぐる細かい小ネタもふんだんに盛り込まれており、間違いなくチャウ・シンチーの代表作のひとつであろう本作は、95分間まさに抱腹絶倒のとんでもないエンターテインメント作品といえる。
ジャンル：コメディ
個人的満足度：☆☆☆☆☆
