映画 #389『パピヨン』

 

パピヨン』(1973年・フランス、アメリカ)

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原題:Papillon

監督:フランクリン・J・シャフナー

出演:スティーヴ・マックィーン
   ダスティン・ホフマン
   ヴィクター・ジョリー
   ドン・ゴードン
   アンソニー・ザーブ
   ロバート・デマン
   ウッドロー・パーフリ
   ビル・マミー
   ジョージ・クールリス
   ラトナ・アッサン
   ウィリアム・スミザーズ
   ヴァル・エイヴリー
   グレゴリー・シエラ
   ヴィクター・テイバック
   マイルズ・ワトソン
   ロン・ソブル
   バーバラ・モリソン
   ドン・ハンマー

上映時間:2時間24分

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【あらすじ】

ケチな金庫破りで捕まった男。その男は、胸に蝶の刺青を入れていることから「パピヨン(蝶)」とあだ名されていた。パピヨンは仲間の裏切りに遭い、幾つもの罪を着せられた末に終身刑の判決を受けてしまう。この刑を受けた人間は、祖国フランスを追放される上に南米ギアナのデビルズ島で過酷な強制労働が科せられるのだった。

パピヨンは脱獄を決意。しかし、そのためには看守を買収した上、ボートや食料を入手するための多額の資金が必要だった。そこでパピヨンは、同じ服役囚のドガという男に目を付ける。ドガ国債偽造で逮捕された男で、今もその腕が噂される偽札作りの天才だった。当初パピヨンドガと取引することで逃亡費用を稼ごうと企むが、やがて2人は奇妙な絆で結ばれてゆく……。

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胸に蝶の刺青をしていることで「パピヨン」と呼ばれ、1931年に無実を叫びながら終身刑となったものの、脱獄に成功し、後にベネズエラ市民権を取得したという実体験を綴ったアンリ・シャリエールの同名自伝小説を、『猿の惑星』のフランクリン・J・シャフナー監督が鮮烈なリアリズム描写を交えてスリリングに映画化したもの。

体力を保つため、ゴキブリやムカデまでも口にしながら脱獄に執念を燃やし続ける主人公を、『ゲッタウェイ(1972)』などで知られる当時の人気ハリウッド男優マックィーンが鬼気迫る演技で熱演したほか、主人公の相棒役を『わらの犬(1971)』などで知られる実力派男優ダスティン・ホフマンが好演。ジェリー・ゴールドスミスの哀愁を帯びたテーマ曲も伝説的となり、1973年度のアカデミー作曲賞にノミネートされ、しばしば映画音楽の名曲の一つとしてコンサートなどで取り上げられている。

 

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当時の公開コピーによると、小説は世界1,000万部のベストセラーを記録。製作のロベール・ドルフマンと製作総指揮のテッド・リッチモンドは、『レッド・サン』で大スターの顔合わせを実現して話題となっており、続いて本作でもマックィーンとホフマンの2大スター共演を実現させた。

 

何度失敗しても脱獄を繰り返す執念。その"自由"に対する闘志は人間が生き続ける事を暗喩させ、彼らの諦めない姿が深い感動を呼ぶ。

 

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ジャンル:クライム

個人的満足度:☆☆★★★