映画 #1175『シック・オブ・マイセルフ』

 

『シック・オブ・マイセルフ』(2022年・ノルウェースウェーデンデンマーク、フランス)

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原題:Syk pike

英題:Sick of Myself

監督:クリストファー・ボルグリ

出演:クリスティン・クヤトゥ・ソープ
   エイリック・セザー
   ファニー・ベイガー
   フレデリック・ステンバーグ・ディトレフ=シモンセン
   サラ・フランチェスカ・ブレンネ
   イングリッド・ボラン
   スタイナー・クローマン・ハラート
   アンドレア・ブライン・フービグ
   フリーダ・ナットランド
   グリ・グランス
   ヘンリク・メスタド
   マチルダ・ホーグ
   アンデルシュ・ダニエルセン・リー

上映時間:1時間37分

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【あらすじ】

シグネの人生は行き詰まっていた。長年、競争関係にあった恋人のトーマスがアーティストとして脚光を浴びると、激しい嫉妬心と焦燥感に駆られたシグネは、自身が注目される「自分らしさ」を手に入れるため、ある違法薬物に手を出す。薬の副作用で入院することとなり、恋人からの関心を勝ち取ったシグネだったが、その欲望はますますエスカレートしていき――。

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強烈な承認欲求に取りつかれた女性の破滅的な自己愛をシニカルかつコミカルに描いた北欧発の寓話的ホラー。主演は『ホロコーストの罪人』のクリスティン・クヤトゥ・ソープ。本作が長編第2作となる新鋭クリストファー・ボルグリが監督・脚本を手がけた。

 

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目を背けたくなるほどの破滅的な自己愛と承認欲求を描いた異色の"セルフラブ"ストーリーの怪作が誕生。少なからず誰もが持つ承認欲求を切り口に、何者にもなれない主人公が嘘や誇張を重ね、人に注目されるための「自分らしさ」を追い求めるあまりに自身を見失っていく様を、シニカルにそして極端なまでにコミカルに映し出す。カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で絶賛されると、その後欧米を中心に世界の映画祭を席巻した。脚本・監督を務めたクリストファー・ボルグリは、早くも次回作『DREAM SCENARIO』がA24製作×『ミッドサマー』のアリ・アスターによるプロデュースで話題を呼ぶ今後注目の新鋭。主人公シグネの病的なまでの自己顕示欲はどこまで膨れ上がっていくのか。そして嫌悪を感じるほどに剥き出しで暴走する自己愛が彼女を誘う先にあるのは、幸福か、あるいは―。現代に巣食う羨望、嫉妬や欲望の「その先」を描く寓話的ホラーが誕生した。

 

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ジャンル:スリラー

個人的満足度:☆☆☆☆☆