映画 #1169『アオラレ』

 

『アオラレ』(2020年・アメリカ)

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原題:Unhinged

監督:デリック・ボルテ

出演:ラッセル・クロウ
   カレン・ピストリアス
   ガブリエル・ベイトマン
   ジミ・シンプソン
   オースティン・P・マッケンジー
   ジュリエンヌ・ジョイナー 
   スティーヴン・ルイス・グラッシュ 
   アン・レイトン 
   マイケル・パパジョン
   ルーシー・ファウスト
   デヴィン・タイラー

上映時間:1時間30分

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【あらすじ】

美容師のレイチェルは今日も朝寝坊。あわてて息子のカイルを学校へ送りながら職場へと向かうが、高速道路は大渋滞。度重なる遅刻に、ついにクビとなる。最悪の気分のまま下道を走るが、信号待ちで止まると、前の車は青になっても発進しない。クラクションを鳴らすがまだ動かない。イラついたレイチェルが追い越すと、ドライバーの男は「運転マナーがなっていない」と言う。レイチェルに謝罪を求めるが、彼女は拒絶して車を出す。息子を学校に送り届けたものの、ガソリンスタンドの売店でさっきの男に尾けられていることに気づく。店員は「あおり運転の常習犯よ」と警告。車に戻ったレイチェルはある異変に気付いた。が、時すでに遅し。信じられない執念に駆り立てられた男の"あおり運転"が、ノンストップで始まるのだった──

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全ドライバーの83.1%が経験しているといわれる"あおり運転"。車に乗っても、車から降りても息つく間もなく恐怖は続く。果たして、彼女は逃げ切れるのか!?

 

グラディエーター』のオスカー俳優ラッセル・クロウが、あおり運転の常習犯を演じたスリラー。素性不明の恐怖のあおり運転常習犯を怪演するクロウに注目。被害者となるレイチェルを、『移動都市 モータル・エンジン』『否定と肯定』などに出演したカレン・ピストリアスが演じた。監督は『レッド・バレッツ』『幸せでおカネが買えるワケ』のデリック・ボルテ。

 

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本作は、誰でも経験したことのある路上での運転手同士のトラブルが、思いも寄らない恐ろしい結末に至る様子を描き、かろうじて保たれている社会のバランスを掘り下げていく。主人公レイチェルは、仕事に遅刻しそうで焦っているとき、見知らぬ男と信号で言い合いになる。男は、自分が世の中から置き去りにされていると感じ、自分の無力さに絶望している。やがてレイチェルと彼女の愛する者たちは、彼女を苦しめることでこの世に自分の生きた証を残そうとする男の標的となっていく。

男が執拗にレイチェルを追いつめていく姿は、我々が今にもキレそうな人間と隣り合わせで生きていることに気づかせる。

 

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ジャンル:スリラー

個人的満足度:☆☆☆☆☆