映画 #1100『アメリカ,家族のいる風景』

 

アメリカ,家族のいる風景』(2005年・ドイツ、アメリカ)

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原題:Don't Come Knocking

監督:ヴィム・ヴェンダース

出演:サム・シェパード
   ジェシカ・ラング
   ティム・ロス
   ガブリエル・マン
   サラ・ポーリー
   フェアルザ・バルク
   エヴァ・マリー・セイント
   ジョージ・ケネディ
   マーリー・シェルトン  ほか

上映時間:2時間4分

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【あらすじ】

西部劇スターからすっかり落ちぶれてしまったハワード・スペンス。今の自分に嫌気がさし撮影現場から逃げ、30年ぶりに母のもとを訪れると、かつてハワードが自分の子を身籠らせた女性から連絡があったと聞かされる。驚きの事実を知らされたハワードはまだ知らない我が子に会うため、若い頃に過ごしたモンタナ州ビュートへ向かい、かつて関係をもった女性のもとを訪れる。そこでハワードは、バーのステージでロックを歌っている青年が自分の息子だと知らされる。そしてさらに、母の骨壺を抱えた若い女性もハワードのもとを訪ねてくる……。

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ヴィム・ヴェンダース監督が『パリ、テキサス』以来20年ぶりにサム・シェパードとコンビを組んだ人生ドラマ。主人公ハワード・スペンスを演じるのは、脚本も担当したサム・シェパード。共演にサム・シェパードの私生活のパートナーでもあるジェシカ・ラング、その他にサラ・ポーリーティム・ロスエヴァ・マリー・セイントなど。

 

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本作でヴェンダースとシェパードは回顧的な雰囲気を大切にしたため、主人公スペンスは『パリ、テキサス』でハリー・ディーン・スタントンが演じたトラヴィスよりも年を取っており、悲嘆的になっている。強烈な印象を残すわけではないが、西部をテーマにした近代映画のうちの名作に加える価値がある。フランツ・ラスティグの撮る画面は燃えるような赤に萌えるような緑など色彩が美しく、T=ボーン・バーネットの物憂げな音楽もいい。

 

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ジャンル:ドラマ

個人的満足度:★★★★★