『アメリカン・グラフィティ』(1973年・アメリカ)
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原題:American Graffiti
監督:ジョージ・ルーカス
出演:リチャード・ドレイファス
ロン・ハワード
ポール・ル・マット
チャールズ・マーティン・スミス
シンディ・ウィリアムズ
キャンディ・クラーク
マッケンジー・フィリップス
ハリソン・フォード
ウルフマン・ジャック
キャスリーン・クインラン
ケイ・アン・ケンパー
ボー・ホプキンス
マヌエル・パディージャ・Jr.
ボー・ジェントリー
ジム・ボウハン
ジャナ・ベラン
デヴィー・セリズ
リン・マリー・スチュワート
ジョー・スパーノ
アルバート・ナルバンディアン
スザンヌ・ソマーズ
スコット・ビーチ
デヴラリー・スコット
上映時間:1時間50分
【あらすじ】
1962年、カリフォルニア北部の小さな街。高校を卒業したばかりのカートとスティーヴ、1学年下のテリーと年上のビッグ・ジョンの4人は、それぞれの愛車に乗っていつもの溜まり場に集まる。カートとスティーヴは大学に進学するため、翌朝に故郷を出る予定だ。4人は故郷でともに過ごす最後の夜を楽しむべく、それぞれの思いを胸に街へ繰り出していく……。
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後に『スター・ウォーズ』を生み出すジョージ・ルーカスの出世作となった長編第2作。1960年代初頭のアメリカを舞台に、4人の若者たちが過ごす一夜をロックンロールの名曲の数々に乗せて描いた青春群像劇。スティーヴ役を後に映画監督として大成功を治めるロン・ハワード、カート役を『ジョーズ』のリチャード・ドレイファスが演じているほか、無名時代のハリソン・フォードも出演している。
監督・脚本のジョージ・ルーカスが青春時代を過ごした1960年代のカリフォルニア州モデストを舞台にしており、アメリカ人の誰もが持つ高校生時代の体験を映像化した作品。1962年の夏、多くの登場人物が旅立ちを翌日に控えた夕刻から翌朝までの出来事を追う「ワンナイトもの」である。青春時代の甘味なエピソードが、タイトル通り落書き(グラフィティ)のように綴られる。また、ケネディ大統領暗殺やベトナム戦争に突入する前のアメリカの「最後の楽しい時代」を描いたことにより、戦争のトラウマを別の形で浮かび上がらせたという側面もある。
1995年にはアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録された。
本作にはオリジナルの劇伴はなく、全編にわたり物語の設定年代である1950年代半ばから1960年代前半にかけての楽曲が引用されている。また、実在のDJ、ウルフマン・ジャックを本人役で登場させている。全曲が収録されたサウンドトラックも大ヒットし、現在も人気が高い。
ジャンル:ドラマ
個人的満足度:☆☆☆☆☆